ウネリの中からのチヌ攻略!! : 宮之浦

2013年3月19日、火曜日。天候晴れ、小潮、満潮13:30、干潮6:30、波1.5Mウネリを伴う、南西の風6-8M。
 
 
チヌが釣れ始めているという声がソロソロ聴きだしてきましたね。出足は良型が出てくるので楽しみですね。天候は申し分ないが、前日に低気圧の通過に伴って暴風警報が発令されました。港に到着すると風がまだ吹いていた。どうなる事やら・・・・。
 
 
 
渡船はいつもお世話になっている丸宮釣センターの丸宮丸にて出航ですよ。今回は同行者が居なかったために単独での釣行となった。宮之浦でもあり平日でもあり夜明けまでに磯へ上がればいいので急がず慌てずに港へ向かった。出航前にカップめんを腹に補充して支度が完了したら船長と挨拶をした。
船長「今日はどこでも乗られるせん」
私「船長にお任せしますよ」
船長「チヌならば、トヤクに行ってみようか」
私「了解!」
 
 
出航後港から左へと走る。トヤクに到着しサーチライトで照らされた磯はウネリが這い上がり磯を洗っていた。意外にもウネリが大きいぞ!
 
 
 
安全を見越して、しばらく様子を見たが一時的なうねりでは無さそう。安全第一なのでトヤクを後にした。それから、高島へ近づき、誰も居ないために上礁決定した。
 
 
まもなく、干潮で夜明けからは上げ潮がちょうど良く動き出す。其れから釣りを開始しても遅くはなさそう。
しかし、ウネリが大きい。磯に当たって波しぶきを上げている。
 
 
 
夜が明ける前にルアーをセッティングしてみた。サラシが強いためにまさかヒラスズキが居るのではないか?と目論んだ。ルアーを投入!
反応なし!
続いて投入!
反応なし!
場所を移動してルアーを投入!
ゴン!ゴン!
私「あっ来た!」
グイグイと引っ張っていく。底へ右へと動いている。浮き上がらないのでチヌ?と思った。海面近くになると バシャバシャッとエラ洗い!!
「来た来た!」ヒラスズキを確認した。
 
波の合間を縫って磯へ引き上げる。
意外と良型やんね!と内心嬉しかった。
 
次も居るだろうか?と狙うが、反応なし!
場所を更に左へと移動した。
ルアーを投入!
ゴン!ゴン! グイ!グイ!
私「あっ来た!」
海面によるとバシャバシャ!!やはりヒラスズキ
wonderful
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その直後に、他船が来て磯へ釣り人を上げている。私居るがそれでも二人乗せた。カゴ釣りとルアーマンであった。
 
夜も明けたのでフカセの準備をしなくては。
 


 

本日のtackle。
ロッド:がまかつ アテンダーⅡ 1-50
リール:ダイワLBD 2500
ライン:サンライン マスラード 1.6号
ハリス:サンライン ブラックストリーム 1.5号

 
 
 
 

 
 
二人釣り人が増えたので、釣り座が限られるようになった。右手にカゴ釣りの人が入り、左手にはルアーマンがサラシを攻め始めている。となると、私は、必然的に中央で左もしくは正面からのウネリが入り、もしくはウネリが切れかかる範囲を狙うことになった。
丁度、斜めには宮之浦のシンボル的な存在である尾上島を見渡せる。
 
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マキエを撒くも、生体反応は全くない。足元にもエサ取りの姿すら見せない。海水温は触っても上げ潮なのに、冷たい。潮味も確かめるが、いつもよりも薄い。
とにかく、いつも通りに仕掛けを投入した。仕掛けは、ウキにZAXIS Gz G2 の半遊動から開始し、足元から流していくが、エサさえもとられない。タナを深く取ってみたが、アタリは来ない。ガン玉を追加してみるが反応なし。タナを竿2本越えてからエサが取られ始めた。
アタリが取れなかったので、棒形状なのでアタリを見逃さずに取ろうと思いウキを 彩 に変更した。アタリを取り始めたが、上がってきたのはキタマクラ、フグであった。
低水温によるエサ取りの正体はこれであった。
 
 
 
 
 
仕掛けの重さが思うように効果が出なかったようだ。仕掛けを軽くするために、ウキをZAXIS Medium G4号へ変更した。撒き餌との同調を図るようにマキエワークにも気を配る。
すると、ウキが入り始めた。来た!アタリだ!
引きは弱いが生体反応ありました。難なく上がってきたのは意外にも意外で、口太クロであった。
「ウソでしょう!」クロは好きで好きでたまらないが、今回はチヌが本命・・・、私はやはりクロ釣り師だと痛感した。
 
 
 
 
 
 
 
さて、このウネリがある状況下でチヌを攻略しなくては!どう攻めるか?
 
 
 
そうしている内に、丸宮丸が近付いてきたが、同船にはどうも釣れないようで二人の釣り人が瀬代わりで移動していた。私も代わるか?と脳裏を横切ったが、トーナメントの事前練習でもありそこは、諦めた。
その後しばらくしてから、他船が寄ってきた。ルアーマンは釣果なく、瀬代わりするようだ。同じくして、カゴ釣り師も釣果が思うようになく、瀬代わりするようだ。
磯には私が一人だけ残っていた。
 


 
 
 

ウネリ攻略

 
 
さぁ、本領発揮しましょうか。ウネリの分析を始めた。ウネリの際はウネリのエネルギーが強すぎて仕掛けが安定しないしラインも翻弄されている。タナを維持できない事と、仕掛けの流れが不安定過ぎる。
ウネリが強く当たる磯の際で、ウネリが沖へ跳ね返り払いだしている部分に注目した。払い出しの中央は流れが強くて沖に滑るように流されていく。この、跳ね返りの下に潜らせるにはどうしたらいいか?
足元は底が見えるくらい浅いが徐々に沖に沿ってカケアガリになっている様で、沖になるほど深さを増している。その先にはもしかしたらチヌが居るかもしれない。そう予感した。
マキエを撒きながらのその流れの筋を観察し、ウネリの払い出し、離岸流みたいなものを見つけることに専念した。それが、意外にも波を被るが足元から素直を流れていることを発見した。ウネリのエネルギーが強い分跳ね返りも強い。だから、仕掛けを更に変更した。
 
 
 
ウキをZAXIS Medium G4から0号へと変更し、潮受ゴムにはG5のガンタッチであるシンカーを装着した。ウキ止めの位置は、遊動幅を10センチ以内とし仕掛け投入後に、ウキより下の仕掛けが安定したらウキごと海中に潜るようにセッティングした。つまりは、半遊動沈めにしたのだ。0号ウキで仕掛け自体は軽いためにフグやキタマクラには気付かれない。しかも、G5のシンカーを装着しているので、鈎先行でゆっくりとタナを深めに潜っていく。
ここで、大事なのは、マキエワークとラインの張り具合なのだ。これは言葉で伝えようがない。張り過ぎず、緩め過ぎずの基本通りである。ただ私的には、気持ち・・・張りを強く掛けておくというあいまいな程度ですね。
 
 
これが、正解をきたすのには時間を要しなかった。ウキが沈み、視界から消えカケアガリの先へと入り込んでいく。ラインを張った竿先に、コン   コンコン   っと反応が来た。ここで即アワセを決めずに、様子をうかがう。
この時期、バクッと、喰らい付くチヌも居るが、中には尾っぽで付け餌を弾いてその後に口を使うチヌも居ると聞きいたことがある。だから、ここで慌てずに次の反応を待つ。
次の反応とは? そう、ラインが走るのである。そこではじめてアワセを入れると!竿に大きく乗ってくる。
良い引きを楽しみながら、引き寄せてタモ入れ成功した。これで、3尾が来たら攻略成功だな!とあくまで自己自讃した。
 
 
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2尾目は、意外とすんなりと喰いを見せてくれた。さぁ、3尾目は?とおもうがなかなか続かない。ハリスがキンクした。これは、チヌが居る証拠。でも、喰わない。ハリスを結び変えて、すると即アタリが来た。
3尾と言わずに、同様に狙いを続けて5尾目を捕獲することが出来た。
 
 
 
撒き餌も切れて、本日終了。ちょうど、見回りで丸宮丸が来たので、納竿とした。
 
 
 
 
ウネリの攻略には時間を要したが、潮筋を読むという小技に気づくことが出来て、攻略への道標となった。その釣果がこれだ!!
 
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☆彡  クロからチヌへとスイッチした。この時期は、チヌも良型が釣れるので楽しみな時期である。前半は他の釣り人とウネリに翻弄されて思うようにいかなかったが、何とか最終的には釣果を得ることが出来た。チヌが居る場所を下がることはもちろん、磯の形状からチヌを捕獲するまでのマネージメントは楽しかったな。ヒントはいくつかあったのに、気付けない自分が情けない。でも、その過程も楽しかった。チヌ釣りはこうして一つずつ、自分で確かめつつありながらも、思うことを実行してナンボだろうと思う。
 
 
☆彡  まさか、3尾のつもりが、5尾になるとは!その一尾一尾に感謝して一釣一尾としたいですね。仕掛けは、潮筋に入れているが、仕掛け自体は、釣り人である私がウキを操作して、底を這うような感じで流しこんでいると想像してもらうとほぼ一致すると思う。
チヌもヒラスズキもノッコミ中な様子で、白子や抱卵していた。チヌとヒラスズキどちらも試食したがとても、美味しかったですよ。また、釣りに行きたいな。
 
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ