2013年 G杯チヌ :宮之浦予選

2013年4月13日、土曜日。天候晴れ、大潮、満潮9:30、波1.5⇒2.5M、西の風8M。
 
 
先週予定であった予選会。しかし爆弾低気圧の通過に伴い大時化となり順延となった。時化が続いていたために、海の様子がどのように変化しているのかが気になるも、実際に行って当たってみるしかない。
少し早めに港に到着し仮眠をとる。受け付け開始前に起床し準備に取り掛かる。
 
私は今回 宝栄丸10番をクジ引いた。宝栄丸とは相性が悪い私であった。今回は其れを払拭できるだろうか?開会式を終えて出航時間となり、選手みんながそれぞれ想い思いで出番を待っている。
 
 
 
船は港を出て右へ向かった!地磯か?頭ヶ島か?それとも阿値賀島まで行く?其れは無いだろう。頭ヶ島に到着し1番の選手から降りていく。数名を降ろした後に船は港へ向かう。地磯だ!追帆崎周辺から降ろしていき私の番、追帆崎近くのソウバへ上礁することになった。ここは初めての場所だ。
上礁したのはもう一人居た。対戦者と挨拶を交わして競技時間開始までマキエやタックルの支度を行っておく。
がまかつ は、ジャンケンをして勝った者から海を沖に向かって右へ入るシステムになっている。私はジャンケンに負けたので左が最初の釣り座となる。
競技時間は6時から12時までだ。その3時間を境に前半と後半とし釣り座を交代することになった。私は前半を左磯、後半を右磯になる。
 
 

本日のtackle。
ロッド:がまかつ アテンダーⅡ 1-50
リール:ダイワLBD 2500
ライン:TORAY 1.75号
ハリス:サンライン black 1.5号
ウ キ:ZAXIS medium 、SS

 
 
 

 

前半戦スタート!

 
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足元へマキエを撒くが生体反応は無い。潮は右へ流れている。そのまま流していくと右へ20M流れると途中で底掛かりする。どうも浅いようだ。
左奥や沖は深みがあるようだが、右の潮流れに合わせるのが難しい。左へ仕掛けを投入するも向かい風で思ったよりも飛距離を稼げないのだ。足元からじっくりと仕掛けを入れ込み、深みへ仕掛けを届けようとするがアタッテくるのはベラ・・ベラ・・ベラ・・と連続ヒットする。
次第にマキエに寄ってきたエサ取りが群がってくる。しかし、困るほどではない。なのでそのまま続ける。浅くてもダメ、深く入れ込んでもダメ、沖目へ遠投をかましてマキエをしっかりと利かせるも当て潮気味に押されてくる。どうも、右の釣り座の先端が集束する場所になって引かれ潮になっているようだ。
 
 
 
当て潮を上手く攻略するためにド遠投で沖目に飛ばし更にマキエを集中して被せていく。当て潮なので手前に寄ってくるたびにラインを丁寧に撒き取る。そしてしっかりと入ることが出来た仕掛けの先端から反応があり掛け合わせると!
ココは外したいところだが、何と口太クロがやってきたのだ。グレは嬉しいが今は対象が違うので残念だ。
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チヌを1尾もあげることが出来ずに前半戦が終了した。対戦者もチヌを捕獲することが出来なかったようだ。
隣の磯ではチヌらしき姿が確認できた。アッチには居る様だ。気が抜けないな。
 
 
 
 
 
 

後半戦スタート!

 
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泣いても笑っても後3時間で予選が終わる。隣ではチヌが確認できるためにどこかに入るはずと諦めるわけにはいかない。さて、右の釣り座になるのだが、満潮を迎えているために潮が上がり、磯が徐々に沈んでいる。潮が集束している先端はすでに被っている。狙い目になっていたが、その場所には立つことが出来ない。少し下がるがそれでも、先端部分までは10M程開いていた。正直「遠いな」とつぶやきそうだ。イヤイヤ、これで引きさがれない。どうするか?
 
最短距離でも最低25Mから30Mは軽く遠投が必要。計算上で10M分は差し引きしないといけないので30M飛ばしても20Mしか届いていないことになる。しかし、自然が相手なので少しは状況が変わるかもしれない。
 
 
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今の釣り座は風が幸いにも追い風となっている。これを利用するしかない。1時間も経過すると、満潮とウネリを伴い更に釣り座を後退するしかなくなった。
これで、磯の先端までは15M以上離れることになる。潮が下げてしまえば何とかなるかもしれないと思ったが下がることは無かった。タナを合わせるのが困難な事と、浅い区域を流していかないといけないこともあり、仕掛けを半遊動から全遊動主体へと変更しラインの放出量でタナの調整を図ることにした。更に、ウキはZAXIS SS 0号をセットした。遠投力ならばMediumやGzで良いが、アタリの反応を見るためと、吸い込まれる潮乗りの良さから SSを選択とした。
マキエを丹念に撒いていく。仕掛けを何度も投入し潮乗り重視とした。浅い場所を通り越したころにライン操作で仕掛けの入れ込みがやり易い様に集中した。
 
 
 
 
 
ここでようやく待望のアタリだ!手前が浅い場所が続くのでやり取りは強引に引いて引いて引きまくって主導権は絶対に渡さなかった。取り込みの時にあれ?
えーっ!まただ!口太クロが掛かっていた。嬉しいのだが、今は違うのだよね。
 
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これは、いけない。遠目は全くダメなのか?もう一度気持ちをリセットした。ふと渚釣りを思い出した。実際にはした事がないが、もしかすると手前の浅い場所にもチヌはうろついているかもしれない。試してみる価値はある。居ないだろうか?根が掛かりを覚悟であるが、仕掛けを0号のまま軽い仕掛けで少し張り気味に仕掛けを安定させた。マキエを撒くことで誘いにならないか?と絶え間なく撒いていた。
すると、ウキがスイート吸い込まれた。ここでも強引な引きで主導権は私が絶対である。すると、銀ピカの姿が見えた!チヌだ!
本命だと分かるとテンションが高まった。
捕獲成功!これで、1尾をゲットンできた。
 
 
更に追加をと求めたが、次のチヌの反応は無くなっていた。通りかかりだったのだろうか?手のひらの尾長クロを数尾掛けてタイムアップとなった。
 
 
 
 
これで、検量に出せるのは1尾だけ。検量してもらったが 1尾34センチで700g超だった。
これで終了した。対戦していただいた選手へ挨拶を交わし、磯を後にした。「当日はありがとうございました」
 
 
今回の釣果はこれだ!
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☆彡  チヌ釣りは喰い渋りがなさそうなイメージであったがこんなにも苦労をするとは思いもよらなかった。同船の各選手も1尾から2尾を上げることで精一杯のようであった。現に1尾で決勝戦へのチケットを授かっていたからだ。価値ある1尾は私には振り向かなかったが、貴重なチヌを上げた事は私にとって一釣一尾である。このチヌは私にいろんなパターンでの釣り方を教えてくれた。そして、思い起こした事を遣り抜くという実践力を試されたような気がする。精一杯釣りをした感じが残った私は意外にも満足していた。
 
 
☆彡  G杯チヌは久しぶりに参加できた。倍率が高くてなかなか抽選に当たらなかったが、この機会は嬉しかった。結果は優勝へ届くような事は無かったが有意義な時間を過ごすことが出来た。天候のために順延となり参加選手も少なくなっていた。それでも無事に開催されて事故も無かったことは各選手や関係者、船長等の計らいがあったことでしょう。各選手や関係者の皆様当日はありがとうございました。また、いつか挑戦したい。
 
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ