マルキューゴールデンカップ グレ in九州

2013年5月12日、日曜日。天候晴れ、大潮、満潮6:30 干潮13:30、波1Mでウネリを伴う、南西の風5M。
 
 
 
今年のゴールデンカップは来年のM1カップへの出場権獲得が出来るという何とも挑戦し甲斐がある大会なんですよ。まず、初戦の宮崎県北浦での予選会に参加しました。宮崎県北の周辺エリアで、北浦、島野浦、南浦から構成されているようでした。こちらの方面にはお目にかかる機会がないために知識不足な私であった。勿論、情報も持たないので行き当たりばったりの状態で立ち向かうことになった。
 
単独のために道中は寂しいが、釣りとなると気持ちは高まる。いつもは大分方面から回り込むルートを使っているが、今回は熊本からのアクセスを選択した。熊本は南阿蘇を通り抜けて、高千穂、延岡を通過していく。延岡まで下ると東九州道が一部開通しており、便利になっていた。また、蒲江から北浦までも部分開通している様子であった。お陰で数キロ楽に通過できた。大会もこのようにうまくいくと良いのだが・・・。
 
そういえば、いつもながらに思うのだが、宮崎に行くと、いろんな野生動物に会える。今回は、野ウサギ、それからキツネ、更にシカも!自然が残っているのだなーと感心した。

 


 
 
さて港では、受付を済ませると多数の参加者が集まっている。開会式になると其の参加選手の数は201名という。ビッグ大会になっていた。私は、北浦方面に向かう船になった。
 
 
 

大会規定

 
さぁ、出航だ。大会規定は、競技開始時刻6:00、競技終了時刻13:00で、23㎝のグレ、5尾以内の総重量となる。23㎝というと・・・経験から言うとあまり釣れていない証拠だ。厳しい釣りとなるのだろうか?
 
 
渡礁は、102番であった私は101番の方と一番初めである。磯に到着し早速荷物をまとめて上礁した。101番の方は北九州からお越しのY氏であった。挨拶を済ませる。磯の名称はお互いに分からない。ただ、有名磯ではないらしい。名礁はもっと北上したところにあるという。まだ、開始時刻まで時間があるために、マキエの準備から取り掛かる。
 
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今回は、オキアミ2角に対して、V9徳用1袋、爆寄グレ1袋、パン粉2kg、麦1kgを使用した。その他構成にV9SP1袋を準備している。
付け餌には、ハード、グレにこれだ等を詰め込んだ。
 
 

本日のtackle。
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワ LBD 2500
ライン:セミサスペンド 1.75号
ハリス:フロロカーボン 1.2-1.5号

 

 
 
マルキュー大会のルールで、釣り座は、ジャンケンをして勝った者から順に沖に向かって右から入ることになる。タイムキーパーは一番左の人になる。私はジャンケンに勝ったので一番右から開始となる。釣り座交代は全体のハーフタイムに入れ替えとした。
 
 
 
マキエも作り、仕掛けも組んで、開始を待つのだが、私的に最近は朝食をしっかりととる習慣があり、まずは食事からだ。食べている間に開始時刻となったが此処で慌てないことにした。5分ほど経過して食事が終わり遅れながらの開始となった。
ちょうど、対戦者のY氏と周辺の釣り人の様子がうかがえるのだ。こうして観察から始めるのも良いだろう。
 
 
 

競技:前半戦釣り開始

 
 
Y氏にアタリはあるようだが、鈎掛かりしないようだ。その後答えが出て、小さなイサキでまだウリボウサイズであった。
私も開始した。海はウネリが残っていて、右の端にはしぶきが時折掛かり移動できない。しばし我慢の釣りだ。足元への撒き餌には生体反応はイワシのみ。次第に赤い魚が寄ってきた。後の掛かりで、ネンブツダイと分かった。
沖は、Y氏がイサキを掛けている。ウネリの跳ね返りで沖へ弾いているように見えるが、潮の動きは満潮を迎えた後なので潮止まりだろう、動きがあまりない。この下げ潮をどのように攻略していくか?
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仕掛けはウキ止めなしで全遊動仕掛けとした。ウキは、ZAXIS SS G5号をセット。潮受ゴムの中にシンカーを装着するのだが、開始早々はG5を組んだ。ハリスにはガン玉なしで臨む。
手前異常なし、沖竿1本先異常なし、竿2本先異常なし、竿3本先異常なし、竿4本先異常なし、と変化がない。3-4本先くらいからアタリがあるが乗らない。乗せると、ナント!私にもチビイサキが遊びに来てくれた。イサキは好みだが、あまりに小さすぎた。リリースですね。それから、イサキのオンパレードが続く。
 
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先の見通しが立たないので、ポイントを変更した。ウネリがきついが、右手を攻めてみる。案の定ウネリが来たらライン共々沖にザザ―ンと流される。「あーあー、やはりな」と思いながらも、ラインを海面に垂らさずに、空中で浮遊させておく。ウネリには効くが、タナを深く探れないという欠点を持ち合わせている。
 
 
 
此処で作戦を変更した。全遊動で全層を探る予定でタナを探す予定であったが、浅タナ狙いにスイッチした。これには、訳がある。
1)マキエを撒くと海中2ヒロ程度にクロの群れが確認できた。マキエの効果が切れると勿論姿を消す。
2)海水を触ると水温が思ったよりも暖かい。
3)前日に大分県米水津に釣行している釣友からの連絡でクロのアタリは浅めに集中していた。
という観点からのスイッチングである。
 
 
1)への対策は、マキエを打つタイミングである。マキエを撒いてもすぐには出てこない。しばらく、数十秒後程度に遅れて姿を見せる。また、消えるのは磯際へ戻っているところが分かった。なので、磯に近い場所を狙う事とした。また、先打ち撒き餌に重点を置いて、しばらくカウントしてから仕掛けを投入する。
2)への対策は、2ヒロ取ったハリスの中にウキを入れ込んだ。固定仕掛けにしたが、違和感があるのかアタリが不鮮明であった。なので固定仕掛けはせずにフリーとした。徐々に浅い棚へと移動させた。2ヒロ⇒1ヒロ半⇒1ヒロ⇒半ヒロ⇒30㎝と此処までしても良いのだろうかと思うくらいであった。
一番効率が良かったのは1ヒロ~1ヒロ半程度であった。3)は「釣友に感謝します、ありがとうございました」。
 
 
 
こうして、対策が時間の経過と共に出来上がる。こまめに仕掛けを変更しながらも、ようやく、ウキが綺麗に入り込んだ。アタリだ!待望のアタリのためにドキドキと鼓動が鳴る。姿が見えると安心!クロだ!丁寧にタモ入れも考えたが、サイズ的に抜きあげた。23㎝?25㎝程度であるがキープサイズ。尾長であり痩せているので重量は期待できない。しかし、これでもクロなのでキープに一役買ってもらう。同じようなパターンで3尾のキープを捕獲した。
後2尾で規定の数尾だ。しかし、そう簡単には続かなかった。
 
 
ハリスと鈎を細く、小さく、変更した。付け餌も必然的に小さくなり小まめになることで吸い込みやすいようにオキアミの頭を外したり、尾っぽを外したりした。
ポイントも同じ場所だと飽きるので、ポイントの休息を与えた。少し遠投気味に遠目の磯際を狙う。ここで、仕掛けが安定してからアタリが来た!
これで4尾。
 
 
先程のポイントへ入れると2尾の追加が出来、これで6尾のキープとなった。でも、サイズが小さすぎる。これはいけないと型を狙う方向へとスイッチする。
磯際を狙いすぎたために、沖目に変更した。
ウキをGZで安定感を武器に、遠投と超遠投で他人が狙わない場所を攻めてみた。
 


 
 

競技:後半戦釣り開始

 
 
既に前半戦が終了し、後半戦へ突入となった。対戦のY氏は前半にクロを1尾、竿2本先で喰わせている。全体的にアタリはあるがなかなか乗らなくて翻弄されているという。後半戦は釣り座を左側となるので、道具を移動した。
 
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後半戦は、前半と違い、足元はなにも反応なし、ネンブツダイのみである。下にクロを確認できるが20センチ未満と小さい過ぎる。沖目はY氏や隣の磯から攻めているので大丈夫だろうかと疑問があったが、それよりももっと超遠投で対応しようと考えた。フルキャスト、フル遠投!!腕がしびれてくる。それでも、繰り返し打ち返しを行っていた。
 
仕掛けが安定すると確かに、ウキに反応が見られる。しかし、掛かりが悪い。鈎のサイズをもっと小さくした。ラインも張り気味にしてテンションを掛けていく。アタリが取れるとこっちのもの!であったが、そう易々とはいかないようだ。なんとか掛けると小さなイサキが来た。
 
 
その後も、タナも浅く、深く範囲も広く探るもイサキが多いようで分離が出来なくなっている。潮の流れも沖へ向かっているがユターとしてシックリとしていない。
 
Y氏は後半戦の途中でクロを1尾掛けた。少し沖目であったが遠投ではなかったようだ。みていると、マキエと付けてのタイミングをずいぶんと外しているようだ。同調率を少し下げていたのだろうか?それがイサキ対策になっていたのだろう。それでも、イサキの群れには叶わないようで手を焼いていた。終了時刻までまだ余裕があったが途中でやめてしまっていた。終了するのも続けるのも判断は自己におけるものだから私は意見しなかった。そのまま自分の釣りを続けた。
 
とうとう、競技終了時刻となり納竿だ。キープ出来たのは6尾のみであった。道具やバッカン類を片づけ、磯を洗浄した。あとは、迎えの船を待っていた。
 
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帰港後は、直ぐに検量を行っていたが、釣れているところはやはりあるようで型が出ている場所もあった。磯によっては、クロすら釣れないなども場所ムラもあったようだ。
 
 
今回の釣果、キープができた6尾のクロ達ですよ。
 
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☆彡  北浦のクロは難しいが、其れが意外とやりがいとなり面白い。あれこれと考える釣りは面白いですね。苦労したクロは6尾であったが、船中3位以内には入れなかった。予選落ちとなった。北浦の北部の方の名礁付近で釣れていたようだ。磯は限られているので今回は仕方がない。予選に落ちたので次回頑張ることにしよう。多くの選手や運営されたマルキュー関係者、船長等の計らいでスムーズに大会を無事に終えた事は参加した皆様のおかげでしょう。お疲れ様でした。
 
 
☆彡  釣るために自分なりに工夫を凝らしてみるのは、面白い。タナを浅くしてみたり、マキエの撒き方に注意を注いだり、他人の釣りを観察したりと模索している事が学びとなるだろう。今回の釣りも吸収できると良いな。遠投力も増してきたが、もっと本調子を取り戻せるとより範囲が広くなり展開していくと思う。もっと、全体を見渡して釣りを展開できるようになりたいですね。Y氏へ、同じ磯に上礁できて色々と話も出来得て参考になりました、当日はありがとうございました。
さぁ、次の釣りは経験と学びを活かしながら両立してステップアップを目指していこう!北浦で叶わなかった事は、次の宮之浦で喰い込めると良いな。それまで、腕を上げないとですね。
 
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ