ガン玉使い!が攻略への一歩!( 2012年アラグレ師杯 )

2012年12月13日 木曜日 天候晴れ。大潮 満潮8:34、干潮14:24、東の風微風、波1.5M。
 
 
今年最後となるのか?この天気!なかなか恵まれない晴天に当たるとは!先日に爆弾低気圧がやってきて氷点下の寒気団が日本上空に停滞していた。もちろん、雪が降り体感的にも寒かった。しかしながら、当日は晴天で星空も見える中に出航した。
 
釣れるという噂があるのか?すでに出航している船が居た。狙うポイントである超A級ポイントにはすでに上礁されていた。さてどうするか?考える善し悪しも無く船長の判断にゆだねる。
上五島平島の西磯、ワンドに近い場所に位置するところへ上礁することになった。
 
 
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同行したのは私のフカセ道へのルーツとなる漁師さんなのだ。この日はアラグレ師杯が開催されており、たまたま組み合わせが漁師さんと当たりました。こうして釣りをするのは数年ぶりなのではないだろうか?嬉しさもあり楽しさもありワクワクする気持ちでいっぱいとなった。
 
 
 
さて、仕掛けをくみ上げるのだがどうしようか?すでに上礁した時には東の空が明るくなり朝マヅメの時合いを過ぎているようだ。それでも此処は五島列島!なので朝マヅメは大物に対応できるように準備せねば!
 
 
 

本日のtackle①
ロッド:がまかつ マスターモデル尾長-50
リール:ダイワ iso z 2500
ライン:サンライン マスラード 2.5号
ハリス:サンライン blackstream 2号

朝マヅメ専用に準備した。これで一旦は大丈夫だろうと見込んだ。
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワ iso z 2500
ライン:サンライン マスラード 1.6 号
ハリス:サンライン blackstream 1.75号

こちらは昼釣りメインとなった仕掛けである。以上の2タックルをセットする。
 
 
 
 
 
釣り座は右側に私、左側に漁師が並びました。潮の動きはゆっくりだが左へ引かれ潮が流れているようだ。足元マキエを撒いてから仕掛けを投入する。
なかなか喰わない。タックル①は朝マヅメと思っていたが効果が見られない。でも、もし大型が来たらどうするか?不安があるのでそのまま使っていく。そうしている内に、漁師が尾長を掛けた! でも、型が思ったよりも納得サイズとはいかないようだ。
 
 
 
これを契機に私はタックル①を②へと切り替えた。つまりは、朝マヅメは終了したと見極めた。それからタックル②で、ウキをZAXIS SS G2で様子を見るが当たらない。生体反応がないのだ。どうも調子を戻せない。次にG5へとチェンジした。するとまずは御対面!キロあるかないかの口太クロが乗ってきた。それからも尾長クロがアタリだし連続ヒットする。これは嬉しいお土産だ!
でも型を伸ばしたい。漁師の方も苦戦を強いられている。エサはかじられるがなかなか喰い込まない!
そう、それが最初の課題である。
 


 
 
それで、ZAXIS mediumへと変更する。仕掛けは半遊動であった。タナをずいぶんと毎投のように調整を図った。それでも追い付かない。全遊動へ切り替えるか?と考えた。しかし、まだ出来ることをしていくことをもうひと絞り考えた。それで、シンカーの負荷を余分に掛けて半遊動から半遊動沈め釣りへと変更した。浮力G4に対して、ガンタッチでのシンカーをG4、更にはガン玉を追加していった。
すると、コンコンと竿を小突くようなアタリが来た!アワセを入れて良型の口太クロを掛けていく。何とか成功した。
 
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全遊動ではタナボケがしやすいが、半遊動を主体とするとタナを正確に近くわかりやすいので狙っているタナを見ることが出来る。また、それに応じて、浅めのタナには小さめの尾長が喰らい付いてくるので、それを避けなければならない。仕掛けを重くしていくと喰いが悪いために、同調する場所をずらしていく必要があった。
マキエを潮上にしっかりと撒いて、底層で仕掛けとマキエが同調を図るように配慮した。表層では同調しないので尾長に喰われない。それで仕掛けが付け餌を付けたまま底層まで届けクロに喰わせることになる。この場合とても同調は難しいが、潮の動きをみているとなんとなく分かってくる。
 
ここでの要領としては、こまめなマキエを潮上に入れ続けることと、目視できる範囲にある仕掛け付近にはマキエを入れないことが重要となる。このパターンを崩すと小さな尾長に付け餌をやられてしまう。なので、辛抱が居る釣りとなった。
 
 
 
一旦クロが掛かるとパターンを読んだかのように見えるが、実はそうでもない。ナント潮の動きが意外と複雑で、どちらかというと、潮の動きが停滞してゆっくり過ぎて効果の無い潮の流れになっていることが多かった。なので、潮の動きがある一瞬を見逃さないことが必要となる。
しかし、それも裏目パターンであることが分かったのは時間の経過と共に理解できた。それは、潮の動きや流れに合わせて仕掛けを入れ込んでいたが、どうしても尾長に翻弄されてしまう。今日の釣り場には尾長しかいないのか?と思わんばかりであった。引きには満足するが重量が不足するために今一つ納得できなかった。
それで気付いたのは、沖目の潮や潮目にある流れに対して狙いを定めていたが、緩い潮を逆手にとり、遠いポイントを攻めるのではなく、足元の瀬際から近い場所をじっくりと狙うことに切り替えていた。近いポイントであったことが同調の幅が目視できそうであったので攻略のきっかけとなった。
ここでは、タナ調整をきちんと取っていくことと、同調を図っていくというイメージ力が試された気分であった。
 
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漁師とも「クロはガン玉を嫌うのですよね、ガン玉をこんなに付けたら喰いを見せますかね?」と笑いながら話をしていた。その反面には、とある名人の使っているという手法でガン玉を使いこなすこともクロ釣り師であると聞いたことがある。それで意識していた自分が居た。ガン玉には使う意味があり、その仕掛けにどのくらいの張りを持たせて食わせて挑むのかとイメージしたのだ。そのために、竿先から出ているラインの放出量と張りには十分に配慮していた。そして、ラインの動きと竿への反動でアタリをとるように心がけた。
 
 
いつの間にか、次にようにウキに下にガン玉がつづら折りに並んでいた・・・!!
 
――○(ウキ)―――●―――●―――●―――●―― ・・・・・(鈎)
   G4        G4    G5    G6    G
 
 
Ans:ウキG4=ガン玉G4、G5G6G7  4つもガン玉が付いていた。
 
 
このように、ガン玉を4つ付けることも必要なことがある。それで喰わせられないときには、また違う方法を探すと良いだろう。この4つのガン玉は浮力を殺して、ゆっくりジンワリと沈んでいく仕掛けを作り、更には仕掛けに適度な張りを持たせてクロに喰わせる!という寸法だ。これは、この時ならではパターンなのでいつでも通用するとは限らない。これで一つの引き出しが増えたと思える。
 
 
 
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漁師さんの方もこの後に口太クロを掛けていき、上五島での釣りを楽しんだ。
 
 
 
 
 
 
 
☆彡 このように、ガン玉を使いこなすということは難しい。釣り始めから8年以上経ってもなかなか使いにくいものだ。ホントはノーガン玉で完全フカセが一番理想ではあるがいつまでもそれをしていても釣りは成立させることが出来ないので困ってしまう。だから、鉛を通して戦略を立てて攻略していく方法があるのだ。たった、G8やG7等のような小さな重り!これで代わるから何とも不思議なフカセ釣りなのだ。でも、納得のいく仕掛けを組んで期待通りのクロが掛かればそれはもう、「最高!」ですばい。こうして、良型のクロを掛けると一層嬉しさも倍増してしまう。2012年アラグレ師杯では、総合2位を頂き、2012年アラグレ師杯クロ釣り王では見事に優勝を飾ることが出来ました。この優勝は、自分自身の釣りクラブなのに、クラブの中でいまだクロ釣りで優勝を獲得したことが無かった私にとって、最高の一日となりそして善き思い出となった。それがまた一つの自信へと繋がることでしょう。
 
 
☆彡 クロ釣りもソロソロ寒クロに突入カウントダウンといったところでしょうか?水温もボチボチと下がってきているので楽しみですね。冬場は時化が多いので充分に安全を見越しながら釣りをしていきたいと思いますね。これからのクロ釣り本番を迎えるにあたり、道具や自身の体などのメンテナンスを施しながら奨めていきたいと思いますバイ!当日は、アラグレ師杯との混合であったが楽しい釣りをすることが出来て、また釣技を磨きあげその再確認するのに最適なシチュエーションであったことに相違ない。今後も腕を磨きながら釣りを楽しんでいきましょう。
 
 
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ