2013年シマノジャパンカップ : 宮之浦予選

2013年5月25日、土曜日。天候晴れ、大潮、満潮8:30 干潮14:00、波1M、南東の風3M。
 
 
とうとうやってきたこの季節!シマノジャパンカップは思い入れがあるので楽しいイベントになっている。それは、個人、釣友らとの交流が出来るので久しぶりに会える事が待ち遠しいのである。
 
成績はどうなのかというと、勿論セミファイナルの切符を入手するべく挑戦でもある。個人のレベルがどこまで通用するのか?自分自身の向上を確かめられる事でもある。また、宮之浦はホームグランドでもあり負けてはいられないのであった。
 
 


 
早く現地入りする予定であったが当日に仕事が入り遅めの出発となった。釣友あおさんから「道中はイノシシが出没するらしいから用心して」とメッセージを頂いた。
 
仕事が完了した後に、急ぎで港へ向かう。いつもなら伊万里の まるきん でエサの調達を行うのだが、余裕がない今回は冷凍オキアミを先に購入して解凍から始めるという事柄から始まるのであった。そしてなんとか、港に到着した。あおさんから途中連絡があり、開催場所が新港に変更になっていると聞いた。其処は広い場所で大会にはモッテコイノ場所であった。受け付け終了3:30であったが、3:20頃に着いた私は早速受付を済ませた。まだクジが残っていたが他にも遅れている人が居たのだろうか?
 
ゼッケンは59番をゲットンした。この日は約130名の選手が宮之浦に集結しているらしい。道具のセッティングの後は、解凍中のオキアミをバッカン内で混ぜ混ぜを開始した。
 

撒き餌レシピ
オキアミ 2角
マルキューV9徳用1袋
マルキュー爆寄 1袋
マルキューV9SP 1袋
麦多め
パン粉2kg

以上を水分少なめで混ぜ込んだ。開会式が終了し私は1便での出航となった。
 
其の時に釣友 あおさんがまたもや荷物の搬送まで手伝ってくれたのだ。「あおさん、ありがとうございました」
 
イメージ 1
 
渡船は海鯱を引いた私。1便の出航前準備でタックルチェックを受けていると、何と、HACさんとジャパネットさんブルーアイズのS氏もいました。他にも周辺には強豪揃いのようでこれは簡単に予選を勝ち抜けるのは難しいようだ。でも、それは願っても無いくらいのやる気を引き出してくれる。内心は「負けるものか!」と勝手に意気込んでいた。
 
 
出航後、ベタ凪の海を快走し下阿値賀島へ到着し次々に選手らを降ろしていく。そして、私の番だ。上阿値賀の西の瀬地寄りに上礁となった。選手は59番の私と、58番の佐世保市からお越しのS氏であった。
 
 
シマノ規定で、競技開始時刻5:30、競技終了時刻11:30で、25㎝のグレ、5尾以内の総重量となる。また、釣り座の優先権が発生し、番号若手が前半の優先権を持っている。後半は老いての番号である私である。しかも、釣り座は同じ場所に2度居座れないことになっているので必然的に釣り座を前後半で移動することになる。
 
 
釣り座の選択
なので、前半はS氏が釣り座を選択。船着きの足場の安定した場所を選択した。私は少々荷物を持って歩くことになるが足場のきつい沖に向かって右側を選択した。まだ使用していない撒き餌バッカンは重く感じたが運んで行くしかないのである。しかしながら、バッカンを2つ用意して分けていたので助かったと思う。こういうこともあろうかと意図的に分けて支度を始めておくこともトーナメントでの経験が役に立つのである。他には、竿とタモ、水分補給用ペットボトルと荷物はシンプルにした。
 
 

本日のtackle。
ロッド:がまかつ アテンダーⅡ 1-50
リール:シマノ テクニウム2500D
ライン:セミサスペンド 1.75号
ハリス:フロロカーボン 1.2-1.5号
ウ キ:ZAXIS Medium(高重心)、GZ(低重心)

 
 
競技開始時刻が迫るがそれまでにタックルセッティングと朝食を簡単ながらに済ませた。また、S氏との会話も行いコミュニケーションを図る。S氏は普段長崎方面に釣りに行かれるらしい、お名前から聞いて、聞いた事のあるネームである。
 
 


 
 
競技開始
早速、時刻となり海況を確かめる。マキエを撒くとゆっくりと足元からスズメダイの姿を確認できた。しかし、クロの様子は無い。S氏は第一投目からドラグをジジジジーッジジジ-ッと鳴らしているではないか!!なんとも、全層でイキナリやってきたアタリらしい。その引きは隣で見ている私でも大きいだろうなと思われた。しかし、その後にラインブレイクされていた。ハリスを半分からぶち切られていたようだ。突如大型のアタリが激震のように襲う宮之浦のポテンシャルは相当高い事が証明された。
 
 
きっとマダイだろうなと話していたS氏・・。開始早々からのアタリを取るとは恐れ入る。
 
 
 
 
 
 
私の方は、潮は左から右方向へと順調に流れていることが確認できた。マキエを潮上に多めに打って仕掛けは潮下とした。
 
ここで、仕掛けの工夫を行ったがウキはGzでアタリウキを30-50㎝程度離してセットしている。アタリウキを使用することで浅タナ狙いが基本的な攻略法とみなしている。勿論、状況に応じた方法を検討していく方が良いだろう。しかし、徹底的浅タナ釣法をやり通す事が一つの価値に繋がると信じて開始していたのだ。
 
 
仕掛けを投入し良い感じで仕掛けが馴染みマキエと同調した後にアタリが来た!心地よい引きを楽しみながらも尾長をキープした。
それからも同パターンで尾長を3尾キープした。しかし、潮の強弱の変化が早く安定しない。クロのアタリもなかなか続かずに、不安は過る。もしかすると、既定の5尾を揃える事が出来るのだろうか?いつもながらの課題なので此処を揃える事が意外と難しいのである。
 
 
潮が緩んだ瞬間に、仕掛けを少し遠目まで流してみた。其れが正解で、口太が来てくれた。
 
 
 
 
これで4尾となった。続いては?と思うが、その後は潮の流れが緩み、次第に弱まり流れも無くなった。全くアタリが無くなり、バリなどの対象外がアタッテくる。
 
 
 
前半戦は私が4尾、S氏が1尾をキープした。時間となり釣り座の交代である。
 
 
 


 
 
後半戦
残り時間は3時間。釣り座が左側になった。大潮の満潮を過ぎたあたりなのでS氏が釣っていた場所は沈んでいる、いや被っている。なので釣りにはならないために、ワンド気味になっているが船着きに近い場所を選択した。S氏はそのまま右奥にはいかずに、前半とあまり変わらない位置を取った。海況は、S氏の足元から磯際に沿って潮は流れている。左に釣り座を構えることになったので潮下になるのだが、S氏の足元からは強めの潮流であり、其の流芯に引かれる潮が私の正面となった。なので、近い位置に仕掛けを入れると右へ引かれる。遠投すると潮に乗るが仕掛けの安定がいまいちで馴染まない。
 
 
 
 
後半戦は苦戦を強いられそうだが、潮が引いていくと足場が広がってくるのでチャンスはあると願っていた。エサ取りの活性は上がっているがクロの活性は反比例して低くなった。
 
仕掛けを変更した。アタリウキを使用していたが、流れに乗っても安定感をないのでウキをMediumにして、全遊動から開始した。しかし、アタル様子がない。仕掛けを入れ込み過ぎても良くないようだ。ここで半遊動へシフトして、タナを1投1投探っていくが、上層ではスズメダイ、下層ではベラ、中層はバリとクロの姿を確認できないでいた。
 
時間も過ぎていき、潮が次第にひいていた。足場が広くなり、少しずつ先へと奨めるようになってきた。
仕掛けもGzにアタリウキを装着した。終了前30分となった時に、磯際になるのだが、小さな岩の割れ目があり、その割れ目付近に仕掛けを静かに入れ込んだ。マキエは割れた岩にチョコンと乗せるような感じでソフトに投入した。
それから、アタリが連発するがなかなか針が掛かりを見せず、素バリを引く事が多くなった。鈎のサイズを変え、タナを5センチ刻みで変更してハリスも変更しあれこれと持ち手の引き出しを開いていく。
 
 
そうしている内に、ようやく乗った!!口太クロを1尾掛けた。これで5尾となった。
 
次はサイズアップで追い込みを掛ける。
 
磯際の攻防をパターンを組みかえながら攻めていくと、快心のアタリが来た!これは良型のようで、竿先が海中に突っ込むほど引きが強い!良型だと確信した。慌てるなと自分に言い聞かせて竿でいなしていたが、急に竿が宙を舞った。
「あれ、どしたの?」
痛恨の針外れ・・・・。ここでこの状況はまずいでしょう・・・。何がいけなかったのだろうか、タメ過ぎた?引き過ぎた?アワセが足らなかった?合わせのタイミングがずれていた?と感がるときりがないくらいの原因がきっとあるのだろう。その時には直ぐに応えを出さずに、仕掛けを再投入していた。
 
 
時間は無情にも過ぎてしまい終了となった。
 
 
 
これで、私は5尾、S氏は1尾のままであった。
 
 
 
 
各磯に上がっている選手らを回収して港へ向かう。港に到着後、皆さんの顔は曇っていた。クロは掛かっても1尾か2尾という。そんな中、良型を揃えているという選手が居た。
 
荷物を片づけて、昼食を食べていると 釣友の グレツリマンさんが話しかけに来てくれた。他にも、タカッチさんとも話をした。こうしていろんな人に会えて情報を交換しながら楽しむのもトーナメントの醍醐味とも言えるでしょうね。
 
 
そして、表彰式。
 
結果は、渡船海鯱2位で、総合14位であった。
 
 
 
セミファイナルのチケットは8位までだったので、予選突破は叶わぬことになったのである。予選突破した各選手は健闘されていたと思う。そのままファイナルまで進んでいかれることを期待している。
 
 
 
 
☆彡  磯に上礁した後に海況をしっかりと見極めて度の釣りが適切だろうと模索することが賢明なところである。しかし、徹底的浅タナ釣法は、今の時期に反映して釣果を伸ばす事が出来た一因とも言える。検量時、渡船海鯱1位で総合優勝を果たしたT氏に教えてもらったのですが、タナを辛抱強く浅目を意識して、我慢して釣ったという。同じ磯ではないが、同じように意識をしながら釣りをすることも釣技とも言えるだろう。自分の信じた釣りが間違っていなかった事を再確認できる釣行であった事ともいえる。総勢約130名程の選手が一連の進行をスムーズに行った事や、運営されたシマノ関係者、船長等の協力を得て大会を無事に終えた事と思われる。当日はお疲れ様でした。
 
 
☆彡  しかし、多くの釣友らと再開出来て光栄でした。なかなか機会がないもので私にとって、シマノジャパンカップは楽しみの一つなのである。これからも引き続きよろしくお願いしますね。あおさん、また会いましょう!こうして経験を積み重ねて成長していける事だろうと思いますよ。次は、いつ行こうか?次の日も釣りだったりして!
 
 
チーム アラグレ師 会長 ひろ