宮之浦釣行:秋磯開幕!

2013年9月19日、木曜日。天候台風18号通過後で快晴、北東の風8M、波2M、大潮、満潮7:30
 
 
今宵は中秋の満月。今年の満月は真丸に最も近いらしい。いつもは少々欠けているそうだ。次の眞丸は8年後になるみたいですよ。ここまで快晴の日も珍しいので不思議な体験だったかもしれない。
釣り・・・・久しぶりのような気がする。それもそうで、フカセ釣行は夏の間機会が得られなかった。それくらい忙しい日々を迎えていたのだが、しかしそれは仕方がないだろう。
ようやくやってきた秋磯を思わせる話もちらほらと聞き始めてきた。台風が発生し釣行予定の確保が困難である時期だが、幸いこの日は台風のあい間になった。今年の猛暑は、何せ海水温が30度を超えるという異常な事態が起こっていた海。台風が功を奏して変化があることに期待をしている。海水温は28度前後とやや落ち着きを見せているようだがそれでもまだ本格的には温かい方と云えよう。
 
 
釣行には単独で望むことになった。まだ、日中の暑さが30度以上なのでそうかもしれない。でも、ジッとしていられない性格のために港へ向かう。
いつもお世話になっている平戸 宮之浦港 丸宮釣センターへお邪魔することにした。
 
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当日はありがとうございました。
 
 
 
平日で暑い時期なのでまだ釣り人は少ないだろうと思い、ゆっくりと安全運転で到着した。すると、意外にも釣り人が居た!!船長もすでに待機していてすぐに出発準備をしてとのこと。私は、朝食を済ませておこうと目論んでいたが荷物を慌てて船に積み込んだ。着替えも済ませて丸宮丸へ搭乗することになった。
 
 
 

 
 
船長:どこへ上がるね?
私 :モトバンで朝ルアーしたい。それからフカセが良いかな?
船長:ルアーマンがいるくせん、モトバンはルアーマンを乗せるせん他は?
私 :それならば、尾上でフカセに専念することが賢明ですね。
船長:そうしない!
 
 
そんなやり取りをしていた。すぐに磯へ近づいた。モトバンには既に他の釣り客が乗っている。しかし、その横へ瀬付けしてルアーマンが上礁していった。そして、私の番だ。尾上島に到着した。誰も居ない孤島の尾上!たのしみだ。しかし、北のウネリガ残っているようで波が2Mはあり、大潮満潮前なので足場が沈みかけている。
 
尾上の西へ私と底物釣り師が上礁することになった。船長からのアドバイスで底物は船着きで釣りをして、私には他を歩いて探れという事であった。
 
まだ、辺りは暗いがもうすぐ夜明けが来る。タックルのセッティングにかかる。
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アルマ1.25-50
リール:ダイワ 2500LBD
ライン:ナイロン 1.75号
ハリス:フロロカーボン 1.5号

 
 
 
マキエを準備した。マルキューから新登場の遠投ふかせ スペシャルを入手したので早速混ぜ混ぜする。粒子が粗くマキエのスロープが出来そうな雰囲気がある。これにV9と混合した。軽く混ぜるとバラバラとまとまりがない。しかし、しっかりと練りこねると硬い過ぎるくらいガチガチとなってしまった。柄杓のカップが入りきれない位であった。
それはちょいとオーバーな表現だったかも?
 
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風が強くても遠投は効くようだ。釣り途中で波をかぶりマキエがビチャビチャニなったら、水分多めのマキエはまとまりを失った。この時には他の種類と同様で遠投も利かなくなる。しかし、再調整をすることで回復をした。はやり、余分な集魚剤なども必要だな。
 
 
 

 
 
さて、釣りを開始しよう。大潮満潮前なので尾上の磯周りは次第に沈んでしまう。夜明け前にルアーを投入することに決めた。本流が通っている付近を集中して、ルアーが海中からピックアップ寸前にバシャ!!っと飛び出してきた。一気に本流へと走りだした。走りに抵抗せずに少し様子を見た。少々糸を出し過ぎているようだが、走りは止まった。其れからこちらの反撃の番だ!出されたラインを丁寧に引きもどしてくる。近くに寄ってくるもまだ、光明が足りず、目視しづらい。海面へ横たわらせて波に乗せて磯へ引き上げた。無駄な抵抗をさせずに寄せてきた感じだ。
まずは、一尾のヒラスズキを捕獲成功!
これで、お土産の魚が出来た!
その後は、粘るもルアーへの反応は無くなった。途中、コツンとアタリがあったが遠のいていった。
 
 
 
 
さて、フカセへ戻るか。
底物師から離れて安全な足場を選択して釣り座を構える。マキエを撒くと海には姿なし。これから撒いていくと効果が現れるだろうと思った。10分、20分、30分と経過するが付け餌は残り、マキエにも魚の反応がない。分かるのは、イスズミがかかるのと、フグが大量に発生している。付け餌は残り魚の反応はイマイチ。宮之浦名物アブッテカモも姿を見せない。大量のアブッテカモを攻略する事を想定していたがそうでない本日の展開に面喰った。沖の潮目を狙い流し込んでいくとようやくアタリが来た!
適度な引きを見せて上がったのは良型のイサキであった。これは嬉しいお土産が増えたな。私的にはイサキ大歓迎なのだ。
 
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0号ウキで上層から全遊動仕掛けで流しいれ、撒餌を拡散するように撒いていた。タナをゆっくりと落ちていくようにガン玉を小さなサイズで調整を図っていたところにあたったのだ。やや深めであるがクロは当たらない。それは残念だが、一つの答えが出たに違いない。
 
 
 
尾上の平瀬と南は本流が轟々と流れているがそれ以外は裏潮となっているようだ。本流を狙いたいが潮が上げて来ており足場が無くなって来ている。
さて、どうするか?
 
 
 

 
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磯場を尾上の西-南方面の階段へ移動した。ウネリが当たって波を打ち上げていた。足元は浅瀬で沈み瀬のハエ根が伸びている。最干潮時にはむき出しになるのだが、今はハエ根になっている。その先に本流が流れているので、ここは遠投で作戦を立て直す。ここで、GZと遠投heavenで対応してみた。
ハエ根を越えて遠投。楽々飛んでいく。マキエも飛んでいく。遠投性は確かなようだ。タナはあえて決めずに、全遊動で探ることにした。仕掛けが馴染み、本流に引かれていく。それから、アタリを捕らえた!キタ―!!
ハエ根をどのようにして交わしていくのかが鍵になる。この時に、ふと思い出した事がある。TV番組なのだが、城島健二氏のJ的な釣りTVのことだ。以前、宮之浦の取材の時に宮之浦の主、ながしま名人が登場してきた時の事であった。その時にクロの引きに抵抗を無理にせずに、魚の動きに合わせてオイデおいでと呼びかける様にしなやかにいなしていく釣法を話していた事があった。其のやり取りを直ぐに出来るものでは無いがマネル事を体が自然と嗜んだ。
引きからして間違いなくクロだ。ハエ根の際に沿ってラインが張っていく。ハエ根に当たらないように引かず出さずのラインテンションでゆっくりと際から外していく。際を越えると浅場になる。ここでは、竿の胴に力を乗せて強引さで引きを捻じ伏せる。即タモ入れしてフィニッシュだ。
 
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見よう見まねどころか、思い出しながらで何度もビデオ見なおしていてよかったと痛感した。これで、数尾を捕獲した。もちろん、2尾ほどは余儀なくバラシタ。際を乗り越えられずにハリス切れ。取り込み寸前の浅場での最後の突っ込みでハリス切れ。なので、そう易々とはいかないものなのだ。でも、実践で挑戦するのはドキドキしながらも面白かった。ハラハラしながらも、クロを誘導していた事を記憶している。
こんなに楽しい釣りは無いなと思った。
 
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大きなウナリデ波を被り、仕掛けも再調整をしながら工夫して釣りをする。この時間が楽しかったな。
 
 
 
 
いつの間にか、昼となり食事を取った。この頃から暑い日差しが気になり始めた。9月とはいえ、夏日になるこの日は熱中症にならないかと心配するくらい汗をかいた。水分を適度に持って来ていたが最後まで足りるか?とひやひやした。
お茶や気分転換に炭酸系統など持ってきたが、体液補充はすっかり忘れていた。でも、ギリギリ持ったので助かった。
 
 
 

 

ブッコミ釣り

この日は、フカセ以外にも釣りを色々としていた。ルアーはもちろん。
それ以外には、ブッコミ釣りをしてみた。鉛を付けて、ハリスは、10号を装着しエサにはきびなごだ。
それを目標なく海に投げ入れて掛かってきたものを楽しむというものだ。10号ハリスなのでそう簡単にはかからないだろうと目論んだ。
果たして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
 
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仕掛けをブッコミ、その横でフカセヲしていると。数分後にブッコミの仕掛けた竿が海中に刺さる勢いで引きこまれそうになった!!!それから、ドラグがジィイイィィ---ーっと鳴り響き、竿に飛びつくと、テンションが無くなっていた。ハリス切れだ。
ウソでしょう!半信半疑であった。
同様に仕掛けを組み、ブッコミする。
それから、数分後に竿がまたもや海中に舞い込んだ!!!!
先程同様に、ドラグが鳴り響き、ハリス切れ。
あまりの一瞬の出来事に我を忘れていた。
このような事態が後、1回訪れたが、ハリス切れで終了した。通算3回のバラシ・・・!
 
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それ以外には、釣果はアラカブや色鮮やかなハタを頂戴することに成功した。
 
 
 
 
そして、最終的には好調かとなり秋磯を満喫することができた。恵みを与えてくれる宮之浦尾上島の魚たちに感謝する。
 
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☆彡  秋磯に突入したところでしょうか。これから水温が下がり安定すると楽しくなりそうですね。しばらく竿を握らないとフカセを忘れそうになりますよ、アブナイ危ない。釣りの感覚も鈍っているような気がしてならなかった。調整をしていかないと却って危険になるかもしれない。フカセでの釣果は秋らしく色々な魚で楽しめた。釣りっていろんなドラマがありハラハラドキドキしてこんなにも楽しい時間を与えてくれるのだなと再確認した。やっぱり釣りって面白いや!
 
 
☆彡  フカセ以外にも、ルアーやブッコミと云う釣りをしてみた。ルアーは時々するのだが、ブッコミは初めての体験であった。簡単に言うと投げ釣り?でしょうか。それでも、磯は何が来るのかわからないので余計に面白さを増しましたね。また、仕掛けを考慮して再挑戦をしたい。あの、バラシはどのような大型魚だったのだろう。
ロマンがある釣りを満喫したのだが、まだ、昼間は暑い。気温や天候を考慮して釣りの戦略を計画していく事をお勧めする。秋は新製品も多く販売されている。集魚剤も今回そうであった。いろんなバリエーションを楽しみながら工夫していく釣りが身に着くと良いなを思う。ハエ根を攻略する際に、テレビを思い出すとは意外であったが、助かった場面であったに違いない。視聴していてよかったと思う。このように、名人や他の釣り人の姿を見て勉強になる事は多くあるのでこれからも精進したいですバイ。さぁ。次はどこに行こう!
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ