テクニカルなクロ : 其ノ弐

2013年10月2日、水曜日。天候晴れ、北東の風6M、波2→1.5M、中潮、満潮6:30。
 
 
とうとう、10月に入りキンモクセイの香が漂い始めましたね。早速釣行予定を入れてみた。
今年は台風の情報が多いような気がする。当日は台風の影響がなく快晴。釣行予定の同行者を探してみると意外にも同クラブのメンバーが居た!
 
今回の同行者は、同クラブの 副会長 まさ さんと、プーサンの三人での釣行となった。久しぶりに行くので気持ちが高ぶる。こんなに楽しい釣りはないだろうなと予感した。
さて、どこへ行くか?せっかく三人も揃ったのだから同じ釣りをして同じ場所で和気あいあいとするのも良いだろうと考えた。
 
最近マイブームのエギングは外せない。やはり取り込みましょう。そして、フカセ!これは絶対に外せない。消費も抑えつつ楽しめるところを検討した。それは、平戸島!どこへ行くかは道中で決めるというあいまいさ。これでいいのだ。
 
夜も更けて三人が揃う。いざ出発だ。
 
車内では久しぶりの釣行でいろんな話が飛び交う。いつの間にか、伊万里のまるきんへ到着した。ここで情報収集し、エサの補給である。簡潔明瞭な釣りのために、オキアミを1角と云ういつもと比べると少ない事。この少量のエサを駆使して釣りを組み立てるのである。
店内にはいろんな場所やポイントのマップをプリントして掲げているので、めぼしいものを頂いてきた。
 

 
そして、平戸島へ到着。暗闇の中、知らない港に車を止めた。さっそうと支度を始めるプーサン。
私はお腹がすいたので夜食から始まりである。しばらくプーサンの釣りを見ていた。アタリはなさそう。食べ終えると支度をする。まずは、エギングからだ!
 
何も当たらないので場所を歩いて移動する。それでも当たらないので車で移動する。この手軽さは抜群にいい!
 
移動先でエギングの続きとなった。ここは出るだろうか?今度は右手に私とプーサン、左手に まさ さん の二手にわかれて情報収集を広げた。
まささん!常夜灯の下でどうも釣れているようだ!
 
私の方は、足元に寄っては来るが、エギを突くくらいで抱いてくれない。掛からないのでヤキモキしていると、まささんが戻ってきた。向こうはベイトフィッシュが多く居て掛かったという。確かにベイトフィッシュは多い。スズキも度々泳遊していた。3.5号で仕掛けて、2.5号へ取り替えて、誘い出したところで掛ける作戦に出た!これが奏功して私にも掛かり始めた。
 
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数杯水揚げに成功した。
 
 
この後、プーサンも粘るがエギの動きに慣れず、苦戦。エギを突かれるもなかなか掛からない。私以上に熱中していた。ものすごい集中力であった。その成果が出て、とうとう、プーサンも人生初アオリイカを水揚げした!
 
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こうして、エギでアオリイカを全員安打していると東の空が白みだし、夜明けが迫った。
 
 
 

 
 
フカセはまた移動して次の場所へ。
今度も近いのでそれほど気にならない。港に到着後、今度は朝食を食べる?ん?さっきも食べたような?まぁいいか。
 
 
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道具を持って先端部へ移動する。荷物が軽いから楽チン!
今度はフカセであるが、何故かエギを振りたくなって準備をする前にエギングの続き。先程よりも大きめの1杯を水揚げして満足した。
遅くなったが、フカセの準備だ。
 
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アテンダーⅡ 1-50
リール:ダイワ 2500LBD
ライン:ナイロン 1.75号
ハリス:フロロカーボン 1.5号
ウ キ:ZAXIS 職人気質

 
 
 
とっくに夜も明けている。満潮を過ぎているので下げ潮が動き出している頃でしょう。まささんもプーサンもフカセの準備が済み釣りを開始していた。
 
 
そして、出遅れた私はいかが?質問。
エサ取りはいるようだが、まだクロは喰わないねと。
 
 
 
マキエが効いてくる頃を見計らっていたのだが、まだのようだ。海面には、アジ!アジ!アジ!のオンパレード。
プーサンは先端部右角を釣り座に、まささんはそれからもっと右側で釣り座を構える。私は、先端部の左側に釣り座を構えた。
プーサンは、ウキを海面から少し沈めて馴染ませている。ウマい事馴染ませて潮の動きをとらえているようだ。
 
 
 
私は、ZAXIS 職人気質SS 0号から始めハリスを2ヒロ取った。海中には、マキエに群がる大群が居る。アジゴ・・・・・、スズメダイ・・・・、イワシ少々・・・・・、イスズミ・・・・特大・・・・時折巡回してくる。一瞬デカイチヌかと勘違いした。殆どがアジゴの大群だ。
 
まずは手前同調を図ると、案の定餌を取られる。少しずらすと、アジゴが追いかけてきた。もっと距離を開けて遠近分離で試してみた。
 
0号の完全フカセで楽しむつもりでいたが、それではアジゴの層を突破できないようでいるために仕掛けの変更をすることにした。ウキをG2へ、ウキ下のシンカーにG3をセットし、ハリスに小さなガン玉を追加調整していった。
 
これで、遠近分離を行うのだが、足元に5杯、沖に1杯あとはマキエ投入と仕掛けの投入のタイミングをアジゴの動きを見ながらタイミングをズラシテいくと効果的であった。クロが掛かり始めてきた。
 
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小さいながらもクロらしい引きを見せる。
 
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こうして、アジゴとクロをテンポ良く釣りまくる。
 
 
 
 
 
 
左手に釣り座を変更した まささん は、サビキをセットしていた。マキエワークでスズメダイアジゴを分離して狙いのアジゴを掛けていく。ここでもフカセ以外にもマキエワークが欠かせないことに驚いた!!
こうして、狙いのアジゴを次々に捕獲していった。
 
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右手のプーサンはいかがでしょう。エサ取りの大群に翻弄されている。それでも、追加のガン玉を打ったというウキを少し沈め気味にしながらラインでアタリを取っていた。アジゴスズメダイと云う中から尾長を掛けていく。またまた、バリを引いてはコンテンパンに釣りあげていく。
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更には、大型のボラが回遊していたが、それまでも退治してくれた。其のポンピングパワーには圧巻でした!プーサンのパワーは侮れませんね。
 
 
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それはそう、足元のコンクリにこすれるとラインブレイクを容易にしてしまうからだ。私も朝一発目に大型のバリを寄せてきたのは良いが抵抗されて擦れてしまいブレイクした。
 

 
 
彼らの釣りを見ていると面白い。私はサイズアップをしないクロに、内心「此処までが精一杯か」と決めつけようとしていた。その時に、沖目に潮目を発見した。
 
しかし、その距離は到底、遠投名人でないと届かないでしょうとあきらめざるを得ない距離であった。
 
ん?んん?
 
 
そういえば、先日四国訪問をした時に、遠投ウキを入手してきた事を思い出した。
釣り天国で遠投heaven
 
 
これを使うしかないでしょう!お試しに、セットした。ハリスは短めにして、3ヒロを半誘導として、heavenは0号を使用し、完全フカセにした。
 
エイッと!意外と飛行姿勢よく飛んでいく。シュルシュルシュルルーと飛んでいく。追い風と云う事も加勢して更に飛んでいく。潮目にだいぶ近づいた。
 
あとは、潮乗りに期待する。次はマキエだな・・。マキエは、少量の水で全体がパラパラと分散しやすい堅めに混ぜ込みなおした。これをグッと柄杓で固めてトバす!
 
一杯目:仕掛け手前
二杯目:仕掛け付近に着水
三杯目:仕掛けを少し超える
四杯目:仕掛け潮上
五杯目:仕掛け潮下
 
 
こうして、仕掛けをサークル状に取り囲むようにしてマキエワークを行っていった。届いたのにはビックリだ。追い風が良かったのだろう。
 
 
始めに寄ってきたのは、ボラの回遊。それから、遅れてクロ達がやってくる。しかし、大群ではなさそう。その次にウキが海中へ引きこまれた!
アタリだ!
 
 
竿に乗ってくると、その引きは意外と強くなった。バリか?
 
そう思ったが足元へ来て「おーっ、クロじゃんね!」とビックリした。足元のコンクリに擦れない様にアテンダーⅡの胴パワーを駆使して引きを抑え込む。其れからタモ入れをプーサンに手伝ってもらい捕獲成功!
 
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意外と良型で更に驚いた。
 
 
一尾は来てもたまたまだろうと思った。プーサンも遠投を頑張るが遠投材料ではないために届かない。潮の流れも弱く引かれないので届かないようだ。
次来たら、本物バイと、同パターンで攻めると、直ぐにウキが引きこまれた。
アタリだ!
 
 
さっきよりも引きが強いというか重い。タモ入れ成功するとこれまた良型ではないか!
 
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三尾は来ないだろうかと期待すると、これには応えてくれなかった。しかし、良型が二尾も来るとは!恐れ入った。
 
 
こうして、釣りを堪能して、マキエが切れて納竿となった。釣り座を掃除して退散となった。
 
 
 
 
 
 
 
☆彡  久しぶりのメンバーとの釣行。これに勝る楽しさは無いですよね。行きの道中も釣りの最中も話をしながら、お互いを尊重、刺激し合って釣りを満喫する事が出来た。プーサンの人生初めてのアオリイカとか感動モノでしたよ。人って嬉しいと瞳孔が開いて笑顔が自然と出てくるもの。そういった、感動を持てる感受性を育ててくれるのは仲間や釣り自体なのでしょうね。いやはや、そんな姿を見ると嬉しかった。そして、フカセヲするとその集中力は持続し、サイズアップを図っていくその執念は脱帽ですよ。また、まささんも同行ありがとう。いつも自分の釣りを大事にしていますね。どこに行っても大型狙い!わたしからすると太い仕掛けなのだが、当人は「気持ち細仕掛けになりましたぁ」って、私の夜釣り仕掛けが、彼の昼釣りスタイル。また、一緒に釣りに行きましょうね。
 
 
☆彡  今回は、渡船をつかわない釣りとなった。こうして、初心に戻る過程もとても大事でしょう。今までの釣りを振り返りながら、また再開する。何かを発見できればいいし、今できる引き出しを多く引っ張り出す事も出来る。自分自身で成長を確かめることになった。遠投力はウキもそうですが、全体的にスキルアップを図れている。しかしながら、メンタル面はまだ未熟で、諦めや、ここまでかなと多くを望まない部分があった。まだ、欲望に果ててまだまだ精神も熟してくると良いのかもしれない。余裕や余力ある釣りをしていきたいなぁ。釣りに天井はないのでどこまでしたいのかと云う自分スタイルを磨くと良いでしょう。釣りをすることは楽しいな。また、釣りに行こうっと!
 
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ