ZAXIS : 尾上の南 クロ釣り 編

2011年2月1日火曜日。大潮、満潮8:15、干潮13:58。天候曇り、北西の風9M、波2M
 
昨日は、九州北部に今季最大の冬将軍が到来し私の住処にも大雪が降り積雪10センチ以上となっていました。今回同行していただくメンバーはプーサン。プーサンは子供好きでさらには家族思いなのでいつも家庭サービス満点です。愛情たっぷりのプーサンに家族から釣りへの許可が下りました(^o^)
それで早速一緒に釣行します。しかし、雪の状況が気になります。移動の際には雪が踏みかたまり凍りついていました。ところが、目的地へ向かうに従って雪の気配が無くなります。
伊万里のまるきんで餌を調達しますが、天気は回復傾向である。でも、平日で北西の風が収まりきれないという海況の状況から五島便は出ないことが判明。それで、宮之浦へ向かうことになりました。五島がダメなら宮之浦!と切り返しができるところが長崎のいいところです。
 
今回御世話になる渡船は、丸宮釣センター。当日はお世話になりありがとうございました。
 
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港へ早々に着くと寒い。風がビュービューと吹いている。でも、仮眠所で一休みにつきます。5時に覚醒・・・・眠くてのんびりしていたので、5時はとうに過ぎていました。それから船長と相談します。他にも釣り客が来ていたようです。
 
 
出航は、6時、納竿予定は17時です。
 
 
 
先に向かったのはシシキ崎の2番です。撒き餌をまくも生命反応なし。さぁ―どうするか!!
 
 
とそこに行くまでにtackle紹介
 
 
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワ トーナメント iso-z 2500
ライン:サンライン ダイナード 1.75
ハリス:サンライン ブラックストリーム1.5
ウ キ:ZAXIS syokunin katagiシリーズ SS、medium

 
 
珍しいお客さんが来ていたので見てください(^o^)
タコさんですよ。こんな浅場に遊びに来るのですね。
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シシキ崎は、潮の流れはあるものの、生命反応がなく、そのまま半遊動仕掛けを駆使するも魚は来ない。タナを竿1本ほどで餌をとられる場面があるものの、かからない。それで、全層へチェンジしてみた。すると、小型のクロがかかり始める。それでは物足らない。でもご挨拶をしてみた。その後、見回りの船が来て瀬代わりをすることにしました。他のお客も変わるようです。
 
 
 
 
 次に移ったのは尾上の南。西と北はまだ北西の風が収まらないのでウネリを伴い危険な模様。それは正しい判断として下げ潮に入ったこの時間に攻略する楽しみが増えたわけだ。
 
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半誘導で攻めていくも今一反応がない。餌が取られ始め、かかり始めたのはベラ・・・。しかも巨大。太ってデカフトなベラが遠慮なくかかってきます。タナが深いのか?ウキ下調整をしてみる。しかし、風は風裏であるが回りこみの風は一向に弱まらない。それで、ウキをSSG2で仕掛けの安定化を図ることにした。釣座は尾上の平瀬の水道が左手に見える尾上島の南東部。そのさきで、ウネリに注意を払いながらサラシが収まる先を狙います。しかし、下げ潮の影響もありサラシが長く、ポイントは遠投してようやく届く範囲。丹念に仕掛け投入点を変更しながら撒き餌との同調を図る。すると、水道の流れが南方向=沖へと流れ、その引かれ潮を捕らえることができました。その潮に乗ると仕掛けも安定し馴染みます。撒き餌をやや多めに投入して同調確立をあげていく作戦をとってみた。
 
これが良かったのか、水道の流れに入り込む直前にウキが潜り潮を捕らえ即アタリ!です。来ました。クロのお出ましだ!このパターンで少しずつ拾い上げます。時に底まで仕掛けが届く、もしくは遠投が足らないとベラが登場するというシーソーゲームのような状態でした。
 
次に仕掛けを変更して、ウキをSSG7やmediumの0号と軽い仕掛けにするも潮乗りが悪かったり、引かれ潮に乗らなくなりベラが釣れ始めます。再度、SSG2へ戻すとクロがかかってくる。この現象は?
 
ここで不思議に思った。G7や0号といった軽い仕掛けが理想ではあるが、ここに至ってはG2という重めの仕掛けが良かったのである。この不思議は、意外や意外で軽い仕掛けだとクロの棚に届かない状態になっていたのだ。よーく考えてみよう。先日まで大寒波が来て大雪となっている。水温は15度を下回り魚の反応は著しい。当然、クロの行動範囲はかなり狭くなっていると考えてもいいだろう。活性は低迷し住処から出てこようとはしないはずである。だから、タナを外すと喰いが来ないのは当然だ。そして、もう一つ、mediumでは効果がなかったのは?それは、形状から潜り潮を捕らえるのは圧倒的にSSの方が優位であるからである。このことから、SSG2は仕掛けこそは重いもののクロのタナにマッチングして馴染んでいたからである。そして、潜り潮に吸い込まれるという特性を効果的に真価を発揮したことでしょう。ここで参考になったのはベラの喰いの状況であった。ベラがかかるのはベラのように底付近で餌を捕食している魚に付け餌が届いていることである。クロの住処に近く届いていたことです。しかし、そのポイントとなるタナへは重い仕掛けで馴染ませ自然な状況を作ることが必要だったのでしょう。やや矛盾がありそうですが、そこは、自然相手の釣りなので状況判断をいかにすることが大事だと思いました。
 
 
 
このことから、クロを釣るために3つの方法があることを追加します。
 
観察力:これは、季節による釣行最近の自然状況や潮・風・潮流などの海況を読んでその状況パターンをいち早く見つけることです。ベラなどの外道は相当な情報源となることなので私にとって、外道はとても貴重な存在です。
イメージ力:観察した情報からどこにクロが居るのか?クロはどのようにして喰いだすのか?見えない海中の仕掛けをどのように流すとポイントを探すことができるのかと?常に自分自身へ問いかけていくと面白さが増してきます。特にクロ釣りでは、やり取りが難しいや釣るのが難しいと言われます。しかし、私にとっては、クロに口を使わせることが一番難しいのです。だから、クロが釣れないとイメージが足らなかったのかなーと思うことがあるのです。
テクニック:得られた情報をもとに仕掛けを同調させる撒き餌ワークや仕掛けの投入点、ラインメンディング、仕掛けの変更など知識や経験した自分の引き出しを遺憾なく発揮することでしょう。その引き出しを増やして必要時にどれだけ出せていけるのかはたくさんの経験が必要だろうと思うのです。
 
こうした、理論といいますか、持論から導き出したクロは貴重なもので、私にとっての価値ある1尾となるのです。しかし持論は固定することなく日々進化していくことでしょう。
 
 
 
こうして、得られた本日の釣果です
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型や数をあげることができませんでしたが、価値あるクロ達です。特に誰もクロを釣ることができない状況ほど価値はあがるものです。
 
 
 
 
 
 
☆彡  五島釣行を期待していたのですが自然には勝てません。それでも釣りはしたいものです。今回は宮之浦が舞台となりましたが、釣り道場と言われるだけあり厳しい状況でした。しかし、その中で、自分自身の持てる力を発揮して得たものはそれ以上に大きかったと思います。
 
 
☆彡  同行していただいたプーサンも結構厳しい状況に悩んでいたようです。愛情をたっぷりと家族へ捧げているプーサンは今までもなかなか寒クロ釣りの機会がなく行くことができませんでした。それで今回が初体験となった寒クロ釣りです。その中でこの厳しい中で価値ある1尾をとってきたのは経験と学習してきた結果もあると思います。また、家族から見送ってもらいながらクロ釣りへ行きましょうね。同行ありがとうございました。今度は二人して寒クロを満喫しましょうね、よろしくお願いします。
 
 
 
チームアラグレ 会長 ひろ