帆上の平瀬:上五島 寒クロ釣

2011年1月28日金曜日。長潮、満潮14:51、干潮8:59。天候曇り、北北東の風8-9M、波2Mウネリを伴う。
 
つい先日から鹿児島県の霧島山が噴火をしてしまった。ここ九州北部までも空震(噴火の衝撃が空気を伝わって振動すること)が届いていたようです。そんな中、上空には寒波も控えていたところその寒波の一休みの時が1日だけ来たのです。今回はメンバーのタケチャンと予定していたので一緒に釣行します。
途中、伊万里にある釣り具のまるきんで餌と調達と情報収集。前日に五島へ行った船は結構厳しく、釣果は釣る人のみ釣るだけでボウズを食らった方も多くいたそうです。喰いも渋く釣るのが大変そうです。しかし、寒の今の時期はそれが当り前なので気にせずに港へ向かいます。渡船は、丸宮釣センター海鯱を利用します。今回もお世話になりありがとうございました。
 
港へ着くと誰かが声をかけてきます。普通に挨拶をするとどうも変だ?薄暗くてよく分からなかったのですが、なんと!びっくり!釣友のあおさんでした。その際は失礼しました。まさか、宮之浦に来ているとは思いもせずビックリしましたよ。そんなこんなで、五島便の海鯱へ乗り込みます。
 
出航は、5時、納竿予定は16時です。
 
 
五島は上五島へ到着し、上礁するのは帆上げ瀬の平瀬です。ここは足場が高いのですが岩にはノリがついてとても滑りやすいので要注意です。荷物を高台に挙げてまとめます。しかし、海況の方は前日らのウネリが残っており、磯に波が当たり波しぶきは遠慮なく舞いあがり磯の上部までも濡らしています。もちろんそのしぶきは私の頭上から降りかかってきて開始前早々から全身がずぶ濡れに・・・・・・・・・・。風も収まらずに「寒い」の一言です。前回の反省でホットコーヒーの準備をしていたのですが、ガスに点火しません。仕方がなく、仕掛けの準備をすることにしました。
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワ トーナメント iso-z 2500
ライン:サンライン technician 2
ハリス:サンライン ブラックストリーム1.5-2
ウ キ:ZAXIS syokunin katagiシリーズ SS、medium

 
 
撒き餌の準備はまるきんで済ませていますが、オキアミを3角、マルキューのV9sp1袋、つりまんの全層グレ1袋、パン粉2kgです。これで、一日分です。
 
オキアミは半分をカットして全体になじませるようにしています。
 
 
 
 
夜も明け時合いも来ていますので早速釣り開始します。うねりの影響で北側には大きなサラシが沸いているのでまずは、ルアーを投入してみます。足場の高さとうねりと風の影響でなかなかルアーが泳ぎません。しかし、ルアーが海面を割った時に“ガッボ!”とスズキが飛び出してきました。これは、チャンス!と思い、再度引きなおします。チョイスしたルアーはスカジットのミノ―タイプ。遠投して早巻きをして海面下で泳がせ潮をつかんでからはデットスローへと変化をつけて食気を誘います。これが、来たのだ!
やつは、海面を割って食らいつき底へ底へとぐいぐい引いていきます。しかし、足場が高いこともあり、また、波をかぶっているので先端には立てず、ラインテンションを保ちつつ、左の穏やかな方へと誘導していきますがその際には、リールをレバーブレーキで使用していてよかったと思う。それは、指先一つでラインの出入りと調整できるので誘導がしやすくなっているのです。だから、片手はロッドを、片手は岩を持つことができるので安全性も抜群でしょう。そして、取り込んだのは、立派な体高を持つヒラスズキでした。
「よか、引きをしたなー」とここで、まずは満足したのだ。
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タケチャンはヒラスズキを見るになり、ルアーへの挑戦をするようです。私はフカセを開始することにしました。釣座は海に向かって右側を選択。撒き餌をまくと足元には小さな魚が寄ってきています。魚の活性は良いようだ。撒き餌の先を狙いますが、うねりのサラシがきつくてなかなか仕掛けの安定を図れませんね。これではいけないと思い。ウキ0号の軽い仕掛けからBへチェンジします。重い分風や波に耐えられるかな?しばし、沖目の潮目に入るとアタリガ来ました!!やはり、仕掛けの安定は必要そうです。こうして1尾目のクロをゲットしました。続いてクロをゲットしたところで当たりが遠のき、次はイサキが来ました。ここで「あー、まずいな、タナがあっていない」と判断。ウキをG5に変更して、軽めであるが馴染ませるようにライン操作に努力します。これは正解で、どんどんアタリヲ拾っていきます。しかし、ここでクロの食気を確認すると、唇の皮一枚で上がってきているウキの入り=アタリは著明でわかりやすいのですが、喰いは浅いようです。渋いだけではなく、アタリヲとらえるのに苦労するようです。しかし、ここは水中感度をモットーとしいているZAXISのウキです。喰い渋りのアタリもしっかりととってくれます。ウキが入り込む様を見るのはとても、気持ちがいいですね。
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一方、タケチャンの方は。ルアーは不発で終了してフカセヲ開始するために左側に釣座を構えます。しかし、ウネリと風に翻弄しているようです。私は順調にクロをかけ続けていきますが、タケチャンは苦労しているようです。
ここで、タケチャンとの仕掛けの比較をしてみました。
 
Tackle、仕掛けはほぼ同じ。でも、違いは、ウキ止めの位置でした。私はイサキを釣った時にタナを見ることができましたが、タケチャンは喰わないなら深めかなとウキ止め位置がかなり深くなっていたようです。これは、きっとクロのタナを通り過ぎてしまっていたようで付け餌がタナを通り越しアタリガでなかったのでしょう。釣り人はついつい、喰わないと深めを狙ってしますが、それだけではないような気がしました。タケチャンも仕掛けを再考して同じように狙い始めると即クロは喰ってきました。そう、やっぱりタナ調整がうまくいっていなかったのですね。それからは、タケチャンも順調にクロをどんどん駆けて行きました。
 
 
知らず知らずのうちにクーラーはクロ埋まり始め、ソロソロ型をあげたいところです。ここで、ちょうど、干潮を迎えて食気が無くなったところで釣座をチェンジしました。
 
 
左側の釣り座は、帆上げ瀬のハナレを真正面に向かいます。足元はウネリで大きくハナレの方に払いだされています。沖を狙うとウネリと風でラインが大きく弧を描いて仕掛けが安定しないので、ウキをmediumに変更してハナレ方面へ流れる筋を探していきます。狙うのはハナレの沖に足元の払い出しが当たる部分をポイントに設定します。払い出しのパワーが大きいのでなかなか思うようにはいきませんが、少し長めに流してライン調整を図ることで、クロのアタリを捕らえました。(^o^)
 
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ここで、追加のクロをガッチリとゲットンしていきます。そうしているうちに時刻は15時を過ぎて、夕マヅメの時合いが間もなく到来です。そのために、仕掛けを1.75へとハリスをあげます。
 
 
 
 
夕方となるとデカイクロを期待するものの、最終的には納竿時間までにはバラシノ相手もなく終了してしまいました。
 
 
 
本日の釣果
私は、クロを38センチ~23尾、イサキ1尾、カワハギ1枚、ヒラスズキ1尾。
タケチャンは、クロを38センチ~15尾。
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クーラーを運ぶのが重くて大変でした。幸いに港に上がると帰路に着くまでにたくさんの釣果は釣り仲間に配ることで皆様に喜ばれました。
 
 
 
事前の情報ではクロの喰い渋りがあると聞いていたので厳しい状況だろうと思いましたが、意外とそうではなかったので助かりました。港に上がると他の釣り客や釣友もよく釣っていましたよ。
 
 
 
 
 
 
☆彡  冬の海は時化やすいものです。だから、いくら凪を言ってもベタ凪だけとは言い切れません。いかなる状況でも自然状況を把握して向き合っていくことが大切なんだろうと思いました。フカセ釣りはどこか、イメージの釣りでもあります。だから、ゲーム性があり楽しいですが、仕掛けを工夫したり、自分のイメージを作ったりと模索するものです。それが、当たるととても楽しみが倍増することでしょう。今回の勝因はイサキや他魚の性質からクロの本質を見つけだすことができたことが一番でしょうね。
 
 
☆彡  寒クロきっと、これからもっと良くなります。水温も15度となり、水温安定と天気次第でしょう。これから、もっとクロが来るので楽しくなりますよ。それと、釣友が新しくできました。たまたま、渡船の釣り客でしたが自宅の近所らしくこれからも機会がありましたら同行しましょう。そして、釣友のあおさん、またどこかで釣りをしましょうね。よろしくお願いします。またまた、同行していただいたタケチャン、15尾のクロを獲得はすごいとしか言いようがありません。自分でも成長していることに気づいてたくさん考えるようになった、それが、釣果へ結びついていることと思います。これからも、釣りで楽しみましょう。
 
 
 
チームアラグレ 会長 ひろ