食い渋りのクロ:初挑戦佐世保沖

2011年2月6日日曜日。中潮、満潮10:17、干潮16:25。天候快晴、波1M
 
今回は、“ 東洋太平洋有明海沿岸釣りクラブ ”が発足記念のために懇親釣行会のお誘いがありました。当日は、会長がインフルエンザで体調不良のために不在となりましたが、ブログ友でもあり釣友のコンチャンと二人での釣行となります。日本全国と大寒波が過ぎ去った今海の状況は水温がかなり低下しているようです。場所によっては15度を下回るという有様です。そして、向うの先は長崎県の大瀬戸へと出発です。
 
 
佐世保沖になる大瀬戸は今までに行きたかったこともあり今回が初体験となります。単独釣行が多い私にとって佐世保沖は1人での渡礁はしていないためになかなか機会がなく断念してきましたがこうして機会が訪れたのです。気持ちワクワクとしながらコンチャンとの合流です。まずは、情報収集と餌の調達・渡船予約のために、西海橋村上釣具店に立ち寄りです。
 
 
今回お世話になる渡船は、第八五幸丸です。当日はお世話になりました。
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出航は、5時、納竿予定は15時です。出航後船客をガニ瀬におろしていたので、上礁は6時を過ぎてしまいました。
 
 
 
初めての佐世保沖磯は、御床島(みとこしま)のハナレです。
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ここは、潮切れが良くてかなりの潮流を足元から流れていきます。しかも低い瀬なので満潮時には水没するために短時間勝負となります。また、こんなにも無風で波も穏やかな日に釣りをするとはここ最近ではありえないくらいの天気でした。
 
出航が早かったので夜釣を予定していたのですが上礁が遅れていたので夜釣りは断念して昼釣りタックルで臨みます。
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワ トーナメント iso-z 2500
ライン:サンライン ダイナード 1.75
ハリス:サンライン ブラックストリーム 2-1.5
ウ キ:ZAXIS syokunin katagiシリーズ S、SS、medium

撒き餌レシピ
オキアミ生3角
マルキュー:V9 SP 3袋
パン粉

 
 
 
釣行会らしく、磯に上がった後にはコンチャンと荷物を整理して釣り座をジャンケンで決めます。私が勝ったので私は船着きを選択します。後半戦は優先権でコンチャンが釣座を決める予定です。(^o^)
 
 
 
 
コンチャンは夜釣りタックルでハナレの流れにあるよどみを狙うようです。私の方は周囲が明るくなるのを待つことにします。
 
 
明けの明星である金星を見ながら東の空が次第に明るくあるにつれ足場が見えるようになり釣りを開始します。
 
釣り場に撒き餌を広範囲で撒き魚の活性をあげるようにしました。仕掛けの投入ですが、潮次第では尾長の良型も出てくるというのでハリスは敬意を表して2号で臨みます。
(*^^)v
 
潮は左から右方向へ流れ、その流れは足元へ当たり潮のように激しく当たり沖へと流れていきます。
 
コンチャンの方はアタリなくケミホタルの明かりが見えにくい時間に突入しているようです。蛍光のウキヘッドが何とか見えるこの時間帯。ウキは、mediumG7から開始します。
 
 
足元は反応があまりないようですが餌をかじられるようです。何か居るが判明しません。明るくなるにつれウキが視認できるようになってきたので流れに乗せてみることにしました。仕掛けが馴染み流れに乗りながら、ウキが見えなくなるくらい遠くに流れていくと竿先に「コンコン」と叩くようなアタリがあります。しかし、針にはかからない。それを数度繰り返して、アワセを入れます。すると竿先から胴に乗りズーンと引きが伝わります。生命反応を確信しました!!
 
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まず上がってきたのは30㎝超えの尾長です。(*^^)v
 
 
 
しかし、後が続きません。釣れても小型の尾長:コナガです。
 
 
 
そうしている内に、足元の瀬が潮位により、沈み始めていきます。朝マヅメを終了して船の迎えが来て瀬代わりです。日曜日ということもあり、釣り人がたくさん来ていました。なかなか上礁する場所がなく、次に向かったのは芋島の東磯。
 
 
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ここ芋島は足元から沖にかけてカケアガリで多くの沈み瀬が点在しています。足場は良くて平坦なところでした。
 
 
 
釣り座は、優先権がコンチャンに渡ったのでお任せします。コンチャンは沖に向かって右側の潮下を選択。私は、またもや船着きで左側の潮上です。
 
 
 
 
夜釣りの方が帰られるようで状況を確認すると全然駄目だったということ。期待は薄いが頑張ることになりそうです。
 
 
 
すっかり、夜も明けているので、ハリスを1.5号へとチェンジ。ウキをSSG5へと作り直します。しかし、生命反応今一でコナガのみを数尾捕らえます。
 
 
タナ調整をしますが、4-5ヒロで底に着くようです。なかなか浅いようです。仕掛けも軽めに変更、G7→0号へとしかし、それでもアタリは来ない。東磯であり天候が快晴でとても正面は眩しいのです。(>_<)
ウキが見えない・・・・・・・・・・・・
 
 
そこで、何とか工夫を・・・・(--)y-゜゜゜
 
 
通常は夜釣りで使用する環付きのウキですがトップのケミホタルホルダーの部分にからまん棒を突っ込み、ドングリウキを簡易的なミニトップでミニ棒ウキを作成。これで、見えにくい海面に小さな突起を見せてくれる作戦です。
 
 
 
遠投して当たってくるウキを流しながら余分なラインを必要分だけ回収しつつウキの反応を見ます。アタリは見せるものの、かかってくるのはコナガか、ベラのみ。
 
 
 
なかなか、喰いを見せないクロに対して、私はと言うと、なぜか釣れないとお腹が減り、軽い食事やオヤツを食べたりお茶を飲んで過ごします。(*^_^*
 
 
昼となり、釣果が伸びないことでどうするかと対策を練りますが、まずは、撒き餌を再作成します。その時に更に仕掛け変更をするか?と悩んだものでした。釣り方も半誘導・全誘導としていたのですが効果なくこの喰い渋りをどうしたら良いものか・・・。
 
 
 
悩んだ結果、選択したのはウキをSSG4にして海面下の仕掛け安定を図ること。ハリスを3ヒロと長めにとって仕掛け安定を優先することにします。そして、仕掛けの投入!仕掛けが馴染んだころに次第に海面下にウキがシモリます。これがちょうど良かったのですね!ウキがスィーっと吸い込まれ快心のアタリです!!
 
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グーンと竿が曲がり重量が乗ってきます。グングングングンと引きますが突っ込まないので、バリ?かと思いました。しかし、海面下に浮上してくるとそれは立派な真っ黒としたクロじゃないですか!!(^o^)
 
 
足元の瀬を竿さばきでいなしながらタモに収めることができました。
 
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体長42.5センチ、1.25キログラムの腹が黒くて地着きのクロでしょう。綺麗な魚体はたまらなく私を興奮させてくれました。あまりの感激に私はついつい・・・「ザクシス最高!」と叫んでしまった(*^_^*
 
 
 
 
ここで、振り返る。実は、このクロを引き出すことには一つの効果的な撒き餌ワークが隠されていたのです。
 
なかなか釣れない、アタリがない状況をどのように釣りをしていくのか?
 
釣り座周辺はいろいろと探っていました。しかし、その背景には同ポイントにだけは同じだけ同じ量の撒き餌をずっと繰り返していたのです。
 
 
 
 
-  42センチのクロの状況   -
 
    潮の流れ  下げ潮    
    ←  ←  ←  ←    
 
   ● ● ●          ● ●
   ● ●
   クロのポイント×
      ● ●     ● ●
   ● ● 沈み瀬 
              ● ●
 
        ● ●    ●  ●
 
 
           
    釣り座A
 
撒き餌投入点は●とする。アタリなく迷いに迷って広範囲のまいている状況が伺える。
は常に入れていた撒き餌の投入点です。足元と、沖にある沈み瀬付近には常に入れておくようにしていました。
この配置が理解できるでしょうか?沈み瀬付近には常に撒き餌が入っている。そして、その地着きのクロを引き出した結果となるのです。自分でポイントを作成することの重要性が良くわかりました。(^^)y-.o
 
 
 
 
 
続いて連ちゃんとしたいところですが、そうもうまくいかないものです。しばし、また悩むことになりました
 
 
 
次に、あまりに感激した私はコンチャンの釣り座に行きしばし釣り談義をして楽しみます。クロの活性は低下しているようで次へのチャンレジをすることにします。
納竿前に続いて、御蔭さまで30㎝超えのクロを追加することができました。左流れの潮がいったん止まった潮後に、右流れに変わったその後です。
 
 
 
―  30センチ超えのクロの状況  -
 
      潮の流れ  下げ潮    
     →  →  →  →    
 
 
   クロのポイント×
               ● ●
    沈み瀬        
              ● ●
           ● ●
        ● ● ● ● ● 
   ● ● ● ● ●
 
            
    釣り座A
 
撒き餌投入点は●とする。は常に入れていた撒き餌の投入点です。足元と、沖にある沈み瀬付近には常に入れておくようにしていました。流れが変化しこの配置は理解できるでしょうか?流れに伴って手前に撒き餌が多くなっていることを。これで、沖にある右側の沈み瀬付近からクロを引き出した結果となるのです。(^^)y-.o
途中、アラカブがかかり、撒き餌を・・オキアミをたくさん咥えているのがわかりました。ということは?オキアミが底に届いている。また、底付近までは付け餌もとられないということです。たくさん咥えているのは、餌をまき過ぎ?かもしれません。そこで、沖には少量にと気を遣いました。その成果でしょうね。
 
 
 
 
 
こうして、現場での情報をもとに解析して得られた本日の釣果です。喰いを渋る中で価値あるクロ達です。
 
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最後に釣行会を記念して(^^ゞ
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※ コンチャンへ 画像提供ありがとうございました (^^ゞ
 
 
☆彡  今回は“ 東洋太平洋有明海沿岸釣りクラブ ”の釣行会をお誘いいただきありがとうございます。初めての佐世保沖での釣行は楽しかったですね。なかなかアタリを出さないクロを捕らえるのは正直難しかったです。しかし、価値ある1尾が迎えてくれて嬉しかったですね。自然状況を分析するのはとても難しいですがゲーム性が高まり私的にはとても面白かったですよ。同行していただいたコンチャンへありがとうございました。そして、東洋太平洋有明海沿岸釣りクラブ会長様へ 体調回復したら次回もお誘いくださいませ。まずは、体調回復することを祈願しています。今後ともよろしくお願いします。
 
 
☆彡  今回の成果をいただいたのは、撒き餌ワークとそのポイント作りの重要性。それから、ポイントを休ませるというインターバルな時間がとても有効であったことを証明してくれます。それ以外にも潮の条件や沈み瀬など効果的に働いている自然環境は見逃せませんが。(^o^)
 
 
 
 
チームアラグレ 会長 ひろ