熊本の防波堤 : 苦労した価値ある1尾

2010年11月27日、土曜日。小潮・満潮12:30、干潮・5:46。天候は晴れ、波1M、風;なし。
 
 
ここ数日の朝晩の冷え込みは厳しいものです。当日、出発時の車の窓ガラスは夜中だというのにすでに凍りついていました。(@_@
 
天候は良く風も穏やかです。今回の同行者は最近一緒に釣行しています“よっくん”とです。最近釣りを始めたよっくんは、とうとう、フカセの道具もそろえて準備が完了したそうです。それで、一緒に釣りへ行きましょうという計画になりました。この日は、私の右手が腫れあがり釣りには不向きで磯へ行くのは断念しました。でも、釣りはしたい!だから、手軽な防波堤へ向かうことに決定しました。釣り談義をしながら目的地へ向かいます。その目的地とは?詳細の場所は言えませんが、あえて熊本の防波堤としておきましょう。
 
 
 
今回のスケジュールですが、干潮時刻を見合わせてまだ、有明海の水深が遠浅であるために思うように水深の確保ができないようで、しばし、到着後は仮眠タイムをしました。(^_-)-zzzzz
 
 
覚醒後は、すでに夜明け。地元の釣り人から直接情報収集からします。「今時期はいい型のチヌが来るのですが、まだ始まっていないようで時々釣れることがあるくらい。今は、コッパクロなら釣れる」ということでした。
 
 
チヌもいいけども、クロはもっといいですね。(^^)y-.o
 
 
 
 
釣り初心者のよっくんと釣りの準備を開始します。まずは、タックルをまとめて準備します。それから、撒き餌作りも始めます。お手軽に沖アミ1角に集魚剤を1袋、パン粉少々といったブレンドです。
 
 

撒き餌作成の注意点

 
オキアミは半解凍にして、1/2をマゼラーで細かく刻みます。残り1/2はそのまま原型にします。これは、先の情報収集したクロの型が小さいことから食べやすいサイズにすることで餌取り対策を含んでいます。これを、まんべんなくオキアミ個体を分離するようにマゼラーで切り分けます。
次に、パン粉を入れていき、オキアミエキスを吸収する時間を与えます。オキアミとパン粉が馴染んだら次の工程、集魚剤を入れます。ここでは、集魚剤1袋全部を使用せずに、1/5程度は残します。残すのは最後に調整用やバッカン内の水分過多が発生した時に対策として取り置きます。さらにまんべんなく混ぜたところで、海水を入れます。しかし、ここでさらなる注意点。バッカン内を前半用、後半用と2分割します。直ぐに開始する前面に海水を入れて、硬さ調整を図ります。後面は水分を含ませずに、使用している最中に時々水分を足して調整用撒き餌とします。
 
硬さの目安は、柄杓でカップに掬った際にバッカンの淵にたたきつけてそのカップの形がポロっとできるようにします。きちんと硬さ調整をしているとカップの形をした餌が形を崩さずにコロコロと転がります。そして、試し打ちをします。これをめどに調整していきます。
 
 
※ 撒き餌作りは人それぞれなので、一つの参考としていただけると幸いです。
 
 
 
 

本日の私のタックル。
ロッド:がまかつ  アルマ 1.25-50
リール:ダイワ 旧プレイソ 2500
ライン:サンライン ダイナード1.75号
ハリス:サンライン ブラック 1.5号
ウキ :ZAXIS syokunin  katagi  medium(ミディアム=新製品)0。
    ZAXIS syokunin  katagi  type SS 0。

 
 
 

よっくんのタックル
ロッド:ダイコー  釣技legend 1.5-53
リール:ダイワ newプレイソ 2500
ライン:サンライン technician 2号
ハリス:サンライン Vハード 1.75号
ウキ :ZAXIS syokunin  katagi  type SS G7。
    キザクラ IDR MA 0

 
 
 
 
 
釣り座は足場にテトラポッドが敷き詰められていますが安定感のあるものです。上げ潮が沖に走りその引かれ潮が発生しています。その引かれ潮を釣ることになりました。風も無いので釣りはしやすいようです。
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今回は、よっくんへの指導もあり、二人並んで釣りを開始します。釣り手順を大まかに行います。
 
 
 
 

撒き餌の投入方法。

 
団子打ち=中層・低層へアピールするためにまとめて手首のスナップを利用して投げ打ちます。この際、つい、力が入りそうですが、力任せにならないように配慮して、手首のスナップのビシッと止めるタイミングが重要です。投げる前にバッカンの壁でしっかりと柄杓カップに圧力をかけて固めておきます。そして、団子は海面下に着水後徐々に溶け広がるように撒き餌作成時に調整します。
 
バラ打ち=これは、表層に大きく広く広がり集魚効果が広範囲に広げて、同調時間を長く保ちたいときに使用します。また、足元への餌取りを分離して餌取りの魚にアピールするためです。アピールするためには打ちつけるように音を出してあげると効果的です。打ち付け方としては、団子打ちとは対照的に手首にスナップを使用せずに腕を振り貫きます。すると、バラバラっと粒が広範囲に広がることでしょう。
 
スキッピング=これは、団子打ちの応用です。団子打ちは放物線を描いてボチャッと着水しますが、この打ち方はできるだけ低い弾道のライナーで海面にパッシ・・パッシシ・・・シッシッシッシィと手前に大きな撒き餌の団子が落ちて、海面で弾かれ割れた撒き餌の粒が後方へV字に広がるようなイメージです。これは、手前に落ちた撒き餌に餌取りが意識を集中して集まり、クロ・・・型の良いクロが後から出てくる習性を考慮してその習性を利用するために想定されていることを示しています。そのために、仕掛けの投入点は後ろの跳ねている小さな粒が飛んでいる場所がポイントになります。
 
の以上3点をまずは打ち込みながら覚えてもらいます。ちなみに、これは、私的な想定なので絶対的ではありませんが、参考程度にしてくださいね。撒き餌ワークには事細かには数えきれないくらいのバリエーションがあることが当然です。クロが出てきやすい状況を作るためにおおまか、ただ3点の方法を提示してみました次第です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
開始早々に、クロの活性はいいようで、よっくんがクロをかけていきます。
 
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このくらいがたくさん挨拶をしてくれます。
 
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私は、痛手の右手が使えないので、課題として、右手の負担軽減を考慮して、右手をあまり使用しない方法に切り替えました。普段は右手で撒き餌ワークを行うところを左でその代用を行うことを課題と・・・・。その成果は、思うようにはなかなかいきませんが、30%程度でしょうか?
 
とりあえず、クロは活性がいいので、前半戦は、なんとか頑張りその前半戦のクロの釣果です。
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一旦、キープサイズを 取り出して、その他小さいクロはリリースとなりました。
 
 
 
 
 
 
 
途中休憩を入れながら釣りを楽しみます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、後半戦クロがなかなか喰いを見せてくれませんが、下げ潮となりその潮流が速いためにZAXIS syokunin  katagi  type SS 0  から  ZAXIS syokunin  katagi  medium(ミディアム=新製品)0  にチェンジします。これが正解で、順調に潮乗りがよいmediumはユラリユラリと潮に乗りながらも、クロのアタリをキャッチしてくれます。仕掛けの安定がいまいちだったので、浮力は0ですが追加の小さなガン玉を追加していきます。ますます、仕掛けの安定化が図れてクロを着実にキャッチしていくことができました。
 
 
その、後半戦のクロの釣果です。
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      後半戦は、前半戦よりも一回りサイズがアップしてきました。 
 
 
 
 
一方よっくんの方は?潮に悩まされ、クロのアタリをとらえるのが困難なようです。そこで、よっくんの仕掛けも変更します。それまで使用していたウキの  キザクラ IDR MA 0  を  ZAXIS syokunin  katagi  type SS G  に変更します。それから、浮力調整のガン玉を追加します。アタリが出るようになったもののなかなか、掛けるのが難しそうです。(;一_)
 
 
 

フカセでの釣り手順

 
そこで、もう一度手順を確認します。先打ち撒き餌で餌取りへのアピールをします。もちろん、本命へのアピールも含めています。次いで仕掛け投入。その時には、ラインメンディングでラインは潮上に置くように修正を図るように勧めます。ラインをそのまま放置すると、ウキ先行になり仕掛けが不自然となるために、それを回避するためです。理想形の“ 付け餌先行 → ウキの安定 → ラインが続く釣り人 ”という、直線を保つことを支持していきます。それから、仕掛け安定を見計らって、後打ち撒き餌で追い打ち撒き餌の効果をきたして同調を作るようにしてみます。その成果は直ぐに出てきました。アタリが連続ででてくれるようになりました。
 
 
 
そんな中、とうとう結果を出すことができました。(^_-)-
 
 
よっくん、クロをかけます。
 
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満足サイズを捕えることができましたね (^_-)-
とっても、満足そうな良い表情ですね
 
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よっくん:「考えに考え抜いたその1尾は、価値ある1尾なのでしょうね」としみじみと感じていたようです。苦労を重ねたその価値ある1尾を獲ることができて良かったですね。
 
 
 
 
 
          今回活躍してくれた、ウキ達です。
 
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最後に、よっくんと釣りの楽しさを分かち合った気分を表現してみました
 
 
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☆  朝の冷え込みは厳しかったですね。しかし、慌てずに釣りの準備をして開始から終了まで知らず知らずのうちに時間が過ぎ去っていくことに気付きませんでした。私の課題である両手の撒き餌ワークの両立!完成にはおよびませんが、いつどこでも釣りが行える体制を整えるトレーニングとしてこの日は貴重な時間を体験することになりました。ビッグワンは出ませんでしたが、釣りを十分に楽しむことはできたように思います。
 
 
☆彡  仕掛けの変更もそうですが、クロ釣りにワンパターンは通用しないこと。それは、海面下では刻一刻と変化しているのでその変化をいち早く察知してその対応を適切に見極めることが重要だと思いました。それにしても、よっくんも一日頑張りましたね。クロも掛けて、最後には良い型を獲得してお互いに満足することができましたね。あまり、教え上手とは言えない私でしたが、また、いろいろと聞いてくださいね。私自身もおかげ様で自分の釣りを振り返りながら考えることができました。お互いに成長できるように!進歩していきましょう。そして、また楽しい釣りをしていきましょうね。本日は、ありがとうございました。
 
 
 
 
チーム アラグレ 会長:ひろ