釣り道場宮之浦 : 寒クロ釣

2013年1月31日、木曜日。天候晴れ、中潮、満潮 干潮 、波1.5M 。
 
 
爆弾低気圧など猛威をふるう寒波が何度も襲って来ていた。時化続くためになかなか、釣行へと結びつかずに、いつ行けるだろうか?と気持ちはモヤモヤしていた。しかし、そのチャンスは、いつかは訪れるものですね。今回やっとのこと待ちに待った機会が回ってきたのだ。
それでも一つ問題があった。仕事があるのだ。これだけは避けられない。出航時間が3時のために間に合うか微妙なところであった。それでも懸命に仕事を終えて港に向かって移動している最中に、連絡が入る。「予定が繰り上がって2時に出航になったから」とのこと。
予約瀬ではない五島列島では、この時期に出航を早めて出来るだけA級ポイントを確保するなど競争率が囃される。この出航時間に合わせるのが難しい。残念ながら案の定、その連絡が入り、私は五島便へ乗ることが出来なかったのだ。久しぶりだったので期待したが此処で五島は断念することになった。
 


 
 

前半戦:高島

 
 
正直、期待していただけに気持ちが折れてしまう。しかし、平戸はまだリカバリーが出来るところがすごいところだ。宮之浦が残っている。そう、釣り道場宮之浦があるではないか!こうなれば、釣り道場で鍛えるチャンスを頂いたと思うことにした。気持ちを切り替えていざ臨む!
 
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港に到着し、丸宮丸に乗り込む。船長とどこに行こうかと相談をする。今ならまだどこの磯も空いているが船長の勧めは高島であった。上礁後は、タックルのセッティングを開始する。
 
 

本日のtackle。
ロッド:がまかつ アテンダーⅡ 1-50
リール:ダイワLBD 2500
ライン:サンライン マスラード 1.8号
ハリス:サンライン black 1.5号

 
 
朝マヅメを前にエギングを開始した。トーントントンとシャクリと入れてクク―ンと乗ってきたのは小さいながらもイカが来てくれた。2杯水揚げしてお土産を確保できて安心した。
 
 
さて、朝マヅメを迎えて、フカセを開始する。潮は左側へ向かって横流れ。手前から狙っていくが反応は無い。足元にスズメダイが群がっているがあまり活性は上がらないようだ。スズメダイの筋を外して少し沖目を狙う。付け餌が残ってくるようになり、タナを下げて深めを狙う。それでも、まだクロの反応は無い。流れの強弱の合間に仕掛けを流しこみ、ガン玉で負荷をかけて余浮力を殺した。ゆっくりと沈んでいく感じで調整してラインの張りを意識した。すると、コンコンとアタリが来た。それで、アワセを入れる。竿に乗ってきて手前に近づくにつれ足元へと突っ込みを掛けていく。それを左右に竿でいなして、タモ入れする。
ようやく来てくれた口太クロに感謝する。「よう、来てくれたバイ!ありがとう!」
その後も同様流すも潮の流れが変わり反応が無くなった。左へ流れる潮が強くなり、足元に際を丹念に探り入れていくと仕掛けが吸い込まれていく。合わせるとベラ。今度はマキエのタイミングをずらして、同様に仕掛けを流して、コンコンとアタリがありアワセを入れる。流れの強さも重なり強い引きと思わせたが上がってくるとまぁまぁのサイズ。これで何とか、2尾を捕獲した。
 
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その後はベラが来るか、エサが残り始めてきた。そうしている内に、両隣の磯に釣り客が数人上礁してきて横並びの状態となった。潮は満潮を迎えようとしている。移動のしようが無くなりその場を動けなくなった。
磯の前に漁師が来て、仕掛けを水揚げしたり、再度、仕掛けを入れ込んだりして、ドボン!ドボン! 船がボボボボ・・・、と引っ切り無しに動いている。丁度、仕掛けを入れる範囲内であったために仕掛けの投入が出来なくなった。方向を変えてエギを投入すると、その方向へ漁師が移動してくるなど、何ともいえない状況が続いた。ここは、一旦、釣りを中断して眠気とダルさもあったために昼寝タイムを取った。
 
 


 
 
後半戦:ヒル
 
前半戦はなかなか釣果を上げることが出来なかった。さて、後半戦はどのように展開していこうか?そうしていると、丸宮丸が見回りに来てくれた。
船長「どうね?」
私「あんまり芳しくないですね」
船長「瀬代わりするね?」
私「(悩んだが)、お願いします。」
船長「どこに行こうか?」
私「普段乗らないような珍しい場所にお願いします」
 
 
 
こんなやり取りをした後に向かったのは、地磯繋がりであったが、確かに珍しいかもしれない。こんな場所には乗ることは滅多にないだろうと思った。
黒ダキ横のヒル瀬に上がった。
 
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ここは、足元から潮が流れており、直下は水深竿2本くらいある。右側はイサドに向かって沈み瀬が点在しており、根掛かり注意だ。しかし、沖目は深そうである。
ここでも、釣始め1時間後には、漁師が回ってきて仕掛けの入れ替えを数十分行っていた。今日は漁師に恵まれる日だなーと感心した。
ホントはそんなに悠長なことは無いのだが、気持ちが折れるよりも切り換えるしかなかった。
 
 
タックルに変更はないが、仕掛けは工夫した。ウキはG2でタナを5ヒロから開始した。しかし、エサを取られる気配はない。更に、6ヒロ・・・・。と深めを探るようにした。それでも、エサは取られるが掛かりはしなかった。半遊動から全遊動へ変更した。ウキはそのままG2でガン玉を追加した。ウキは視認できるが喰いが悪い。これには悩んだ。
ウキを0号へ変更し、ガン玉で仕掛けが落ち着くまで調整を図った。すると、ゆっくりであるが、ラインに反応見せた。スルスルーと動いたのだ。
これに合わせて距離を詰めていく。足元まで来ると遠慮なく、クロ特有の突っ込みを見せてくれた。此の引きが堪らんのだ!!
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嬉しさもあるが、心地よい引きを楽しみタモ入れする。嬉しいことに尾長だった。
 
 
 
 
 
その後は連続となることは無かったが、一尾一尾を確実に探っていくという難しさと格闘していった。そして、その釣果がこれだ!
 
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☆彡  最終的には、貧果な結果に終わったが、それでも、クロ釣りは難しくもあり面白いと思わせる。苦労をしながら工夫しながら釣りをする。“ 釣りをした ”という実感を持たせてくれたクロ達に感謝ですね。また、磯の選択をしてくれた船長にも感謝ですね。「ありがとうございます!」
40㎝までに届かないながらも、キープ出来て良かったな、また、宮之浦もこの時期は見逃せません。こうしている内に、誰かがキロクラスのクロを捕獲しているのでしょうね。ホントに、鍛えるにはもってこいなので遊びに行きたいですね。
 
 
☆彡  ちなみに五島便に間に合った、タケチャンとプーサンは勿論のこと、クーラー満タンの釣果に恵まれたことは言うまでもないだろう。今の五島は釣れていますね。行くなら今がチャンスでしょう。私も今回は乗り遅れましたが、次回に挑戦出来たらいいな。
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ