クロ釣り好釣行

2013年12月5日木曜日 天候曇り、中潮 満潮9:59 干潮15:52 北西の風6-8M 波1.5M。
 
 
宮之浦、五島ではクロの活性が高いらしい。其れを実証してみたく早速釣行予定を立てた。同行者を募るが誰も居なかったために単独で向かうことになった。船長へ連絡を入れると連日五島への予定があるという。「これは噂通りだろうか?」
 
 
仕事を終えて颯爽と港へ行くが、出航時間が5時過ぎというから慌てずに安全運転で行った。いつもならば途中何かしらの動物を見て運だめしをしていたが、今日に限っては何も出てこない。こんな日も珍しい。たとえば、タヌキが出たとしよう:これは、外道の前兆、イノシシを見かけると:大物の予感が!!といった具合にジンクスと言いますか、楽しみながら釣りへ出かけているのだ。
港へ着くと、ま出航までに時間が空いていたからちょっと休息するためにコタツでごろ寝し船宿丸宮でくつろいだ。
 
 
 
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ウトウトしていると、外が騒がしくなった。出航準備が始まった。船長へ挨拶をして荷物を船に積み込む。
今回の荷物は、1)ロッドケース、2)メインの40センチバッカン、3)予備36㎝バッカン、4)クーラーボックスの4点である。
 
 
出航後は再びウトウトと寝てしまった。船のエンジンがスローダウンした。着いたのはヘタ黒瀬灯台だ。ここで数名降りていく。其れからすぐに、此処に乗らないか?と船長が云う。こちらはホゲ島である。残りの釣り人は赤島に乗りたいと希望があり私がホゲ島に上礁することになった。
 
 
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久しぶりに五島の磯だ!何とも言えないワクワク感が湧いてくる。
東の空が白み始めているのでまもなく朝マヅメが到来しそうだ。直ぐに準備に取り掛かる。
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワ 2500LBD
ライン:ナイロン 2号
ハリス:フロロカーボン 2号
ウ キ:ZAXIS  Gz type

 
 

朝マヅメ :釣り開始

 
 
 
風は北西であるが、あまり強くないようだ。この程度ならば気にならない。それよりも、風の勢いが弱まると、ブーンプ-ンと飛び回る異常に多い蚊の大群がたまらない。防虫スプレーを用意していてよかったと思った。12月になったものの、磯にはまだ冬が来ていないのだろう。
 
 
マキエを混ぜて、朝マヅメに望む。ラインを巻き替えたばかりの25号に、ハリスは3号で行こう。
 
瀬際から仕掛けを入れ込む。まだ、反応はない。ウキが見えるか見えない程度の明るさだ。時間が経過しウキがハッキリと見え始め、竿1本先に狙いを切り替えたその時だ!!ウキが一瞬にして消え去ったと共にラインがバラバラバシーンと一気に放出される。来た来た!アタリだ!それも豪快にラインが持っていかれる。アワセを入れるとあっという間に胴に乗る!あまりの引きの強さにラインが切れそうと弱気になりラインを放出、再度立て直すとギッシリと溜め込んだ。しばし、耐えるが引きはおさまらない。それ以上に引きが強くなる。ノサレそうになるが何とか持ち応える。フーゥゥウ、これはデカイぞ!
すると、左奥の瀬際に突っ込みを見せる。私の釣座では左はもう足場がない、このまま耐えるしかなかった・・・、そのまま ブッツ!!
チモトからやられてしまった・・・・。
 
 
あと、もう一息耐えて巻き返す事が出来ただろうに、残念だ。
 
 
 
 

 
 
気持ちを切り替えて、再開した。バラシタ後なので直ぐには来ないだろう。ライン、ハリスを2号に落として丹念に探りを入れる。
 
波はないが、風が表層を流しているようだ。いわゆる二枚潮、これに対応して、沈めるか?
 
 
 

二枚潮攻略

 
仕掛けは簡単、ウキ止めを付けた後にシモリを入れる..其れからウキはザクシスのGz type2  G2 を使用した。
 
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クッションにゴムを挟み、水中ウキ G5 を入れる。この下にゴムを入れて、ハリスとは直結する。直結は勿論、ストロングノットで絞めますバイ!
 
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ハリスにはガン玉はせずにいたが、臨機応変に追加、除去の繰り返しである。
ウキ止めの遊動幅は、30㎝程度から開始しタナを見つける。それまでは、1ヒロから竿2本程度までを随時変更してタナを探っていく。
 
水中ウキの下にガンタッチ(鉛付きのからまん棒)で余浮力を調整する。このおかげでガン玉をつけてハリスを傷つけるのを防げる。その代わり、ガンタッチをその都度付け替えがめんどうくさいが行うことになる。
 
これで、表層の1枚目を突破し中層のクロが居るタナを安心して攻める事が出来る。ウキ自体を沈めて沈め釣りをするのも、一つの手ではあるが、あくまでウキでアタリを取りたかったためでもある。
こうして、ウキでアタリを取ると楽しさも倍増するよね。
 
 
面倒くさい調整を繰り返しながら、マキエの投入点と仕掛けの投入点を変えながら其の時がやってくる。
マキエは出来るだけ潮上に打ち込み、仕掛けと同調を図るように配慮する。マキエの同調が図れないと、イスズミが喰らい付いてきて厄介であった。
投入ポイントのマッチングが良いと、心地よくウキが吸い込まれてアタリがやってくる!!
 
 
そうして、やってきたのは、まずは口太クロが果敢にアタックしてくる。次も次もと連続とはいかないが、単発ながらも元気よく引きを見せながら掛かってくる。
朝マヅメ程に引く事はなくタモ入れは難なく成功していく。
 
 
「今日は口太グレばかりで、尾長グレは姿を見せないな?」と思っていた。タナを浅めに設定すると、応えはすぐに出た!尾長グレが当たったのだ。居るのはいるがタナがあっていなかったのだろう。
 
 
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こうして、尾長と口太を組み合わせながら釣りを楽しんでいった。
数はソコソコかかっているので、あとは、サイズアップだな!
 
 

 
ちょうど、潮が満潮を過ぎて船長から連絡が入った。
 
船長「どがんないね?」
私「今のところ、釣れてはいるが、型がですね・・・」
船長「今のところにおらんせんね、他は釣れても25㎝とちいさかごたよ。其処は下げの潮でも釣れるけんくせん、頑張ってみんね」
私「船長がそういううなら、ここで頑張ります!」
船長「今日帰り、3時にするよ」
私「了解!」
 
 
さて、海況は潮止まりを見せているが目の前だけ。沖は本流が通っているようだが引かれる様子はない。あんまり効果的な潮ではなさそうだ。
 
 
さぁ、どうするか?
朝からは、潮の流れに沿って正面から左を主体に狙ってきた。そう、右側は全く手をつけていないかったのだ。
 
それで、投入点の大幅な変更を入れるのだ。
 
右へ遠投する。マキエは3杯、足元のエサ取り達が出ていかない様に、足元にも釘付けのマキエを入れ込む。
その1投目で応えが来た。仕掛けの安定が図れるとウキがジンワリと馴染む。それからウキがゆっくりとだが吸い込まれて視界から消えた、アタリだ!
アワセを入れると、重みが乗ってきた。うーん、重いな、しかし、少しずつではあるがこちら側へ寄ってくる。開いていた距離をジンワリと詰めていき、ウキが見える様になった頃からなかなか浮上してこない?
其処から抵抗が始まった。相手の魚体が見えそうで見えない海中で、何かしらが突っ込んでいる。此の引きからして良型だ!ここからは、竿でグッとこらえて、ラインが出そうな引きだが我慢する。我慢を繰り返し、表層へ出てきた時に、「良い型のクロだ!」尾長ではなかったので、慌てずに慎重にいなしていく。
こうして、無事にタモ入れ成功した。
45㎝を超えそうな良型であった。
 
 
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此処にいたか!
そう思ったが、次はやってこなかった。
 
 
二匹目のドジョウは救えなかったので、釣り座の再度正面からやりなおした。
撒き餌が前半部分終了し、最終戦のマキエを作成した。
風の具合がヨロシクナク、水分少なめの硬めのマキエを作ってみた。
夕マヅメ前には納竿となっているので最後のマキエに恃み狙いを潮目に集中した。同調を図れるように試行錯誤でライン操作を行うことでクロの活性を導き出し、釣果を得る事が出来た。
 
 
 
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今回、好調と言われている五島での釣果がこれだ!
昼釣りなのに夕マヅメが無し、北西の風というコンディションの中で良型を含めクーラー満タンとなり嬉しい釣果になった。
 
 
 
☆彡  宮之浦、五島での釣りは、クロの活性は良好のようである。ただし、磯場によってのムラはあると思われるので、タナをこまめに調整しマキエワークで探し当てていくのも良いだろう。あとは、仕掛けの工夫を凝らしながら自分独自の楽しい釣りを展開していくと良いだろう。そうすることによって、クロを釣る楽しさを見つけることになると思う。他にもザクシス ウキ Gzの恩恵に授かったことは確かだ!このウキなくては今回の釣りは成立しなかったからだ。このように、信頼ある仕掛けを作るにあたって肝心なウキの選択は必須である。厳しい状況となり易いこれからの寒の時期には、きっと頼りになるだろう。
 
 
☆彡  単独釣行であったが、後日のアラグレ師杯への調査にはなったのではないだろうか?船長の計らいで瀬代わりをしなかったが、粘ると変化する、瀬代わりでリセットをする。どちらも有りなので、自分で最良の判断を行うと良いでしょう。ただ、船長の判断に今回はゆだねたが、納得の釣果へ近づいていくのは、釣れても釣り釣れなくても釣りであって、自分の釣り自体なのである。船長のおかげで好釣果に結びつき、ありがとうございました。また、来週お世話になりまする。ちなみに、エギングでイカを狙ったがアタリなく、ルアーを投げてみたが反応なく終了した。クロ一色のこの日であった。こうして、五島のクロ達に遊んでもらい満足した釣行となった。また、近々行くので遊んで頂戴ね!
 
 
アラグレ師  ひろ