喰い渋りのクロへの対策はどうする?

2013年2月11日、月曜日。天候晴れ、大潮、満潮9:30 干潮15:30 、波2M、北西⇒北東の風10M。
 
 
 
前回五島へのチャレンジが、私の都合も有り行き遅れてしまった。でも、今回は無事に予約が取れた。しかし、世間は3連休でその中日には、どの船も満員御礼で乗れなかった人もいるらしい。その連休最終日に乗ることが出来て運が良くホッと安心した。
それでも、天候は晴れにかかわらず落ち着かず、風が強くてどうなる事やら?
 
 
そして、丁度前夜の事。たまたまであるが、アラグレ師メンバーの漁師の弟子さんと電話で話す機会があった。明日何する?で始まり、私は丸宮釣センターの海鯱で五島へ釣りに行くと言ったら、「それなら一緒に行こうか!」と便乗してくれたのであった。道中もワイワイと賑やかにしながら港に向かっていった。
船長と挨拶を済ませて、船長「まだ風が残っているね」というが問題なさそうである。
出航後、野崎島に到着し、先客を降ろしていく。そして私らの出番。
 
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上礁したのは、野崎島東海岸である。ちょうど網が目前に入っているが潮の流れに押されて仕掛けの流し込みには影響なさそうである。
 
 

本日のtackle。
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワLBD 2500
ライン:サンライン マスラード 2号
ハリス:サンライン black 2-1.5号

 
 
 

 
 
ちょっと揺れた船旅で船酔いをしていたが、気分も落ち着いてからタックルを準備し夜が明けるまでにエギングを開始した。しかし、無反応であった。お土産の捕獲に失敗した気分で残念であった。
 


 

そして、待ちに待ったフカセを開始する。
 
 
足元にマキエを撒くもエサ取りの反応は特になし。足元付近から瀬際を通していく。其の後、数投目にアタリが来た。引きがそれ程強くは無く難なく上がってきたのはマダイ君でした。先程のエギングが思わしくなかったので、これは嬉しいお土産が出来たことに喜びが余計に込み上げる。
 
漁師の弟子さんも私と並んで釣りをしている。
私よりも魚からの反応がよく、連続して大きく竿を曲げていた。しかし、その相手がチヌであり「クロを狙いにきているので気持ちが燃えないね」と不完全燃焼のようだった。
それでも良型のチヌをあっという間に5尾!6尾?と上げていく。
 
 
其れから暫くして、ようやく、私の方も魚からの反応が返ってきた。仕掛けを入れ込んでいき、底付近を探っているとフワフワリと竿先を曲げてきた。なんと繊細なアタリだろうか!?引きこみもせずに動きもしない。そんなアタリを捕らえて上げてきたのが口太でした。この調子で口太2尾を掛けてボウズ逃れとなった。
これが喰い渋りか?
アタリを見逃してしまいそうだった。
 
 


  

その後船長から連絡があり、場所を変えてみようということで瀬代わりだ。
 
 
 
船長の指示で二人は別れることになり、漁師の弟子はケムタ瀬に上がり、私は野崎島の地方に上礁した。
 
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船着きは足場良いが狭いのであまり動かないようにロッドケースと小物は後ろ側へ、磯際にはバッカンとクーラーボックスのみとし荷物を整理した。潮の動きは、下げ潮が動いていてワンドになった内側の瀬際をかすめるように沖へと流れ出している(右から左へと動いている)。
 
 
足元付近は底が見えるので浅いのかなーと思っていた。この状況からどのように展開していこうかと悩む。
マキエを撒くとスズメダイの活性はあるが、沖まで動こうとはしない。水温も低いようで触ると冷たかった。
仕掛けは、半遊動でウキを浮かせていたが、魚の反応が見当たらない。タナを探るためにウキの余浮力をマイナスにして半遊動沈めにしたが、当たるのはベラばかり。底まで届かせ過ぎているようだ。それまでに付け餌を食われることもなさそうだ。
 
 
 
 
半遊動に戻してウキを0号にして様子を見た。仕掛けの入りが悪いために小さなガン玉を追加した。仕掛けの入りが良くなりウキに鮮明なアタリが出始めた。仕掛けを回収するとん?ハリスに傷がある!これは、フグ系統にやられたな・・・・。ガン玉を更に小さくし、其れでダメなら外して、鈎を小さくした。それでもダメなら、ハリスを細くした。それでもダメなら、付け餌を小さくした。
フグを回避できるようにワークを工夫する。フグバイバイを入れても良いが今は持っていないので、マキエワークで散らした。
ようやく、フグを回避できるようになってきたが今度は仕掛けの入りが悪くなった。
 
 
 

喰い渋り対策 : ZAXIS弐段ウキ仕掛け

喰い渋りがあり、仕掛けが重くなるとフグ系統に目標にされて仕掛け傷をつけられてしまう。フグを回避しながらもアタリを獲れるように仕掛けの工夫が必要だ。それでいてウキでアタリが取れるようにするにはどうするか?
 
この寒クロ特有の喰い渋りとフグ系統攻略と、深タナ攻略といった3つの課題をクリヤーしなければならない。
私は、この展開の中から次の仕掛けを作成した。
 
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ウキ止めを外して、全遊動仕掛けにする。それに加えて、弐段ウキ仕掛けとした。ウキをZAIXIS medium G4、何も挟まずに水中ウキG6を装着する。その下に、潮受ゴムといった具合にセッティングする。
ラインとハリスはストロングノットで直結し、ハリスは2ヒロ半ほど長めにとる。ガン玉は無くノーガン状態にした。
 
 
 
マキエワークはエサ取りが沖に出ないように足元へ数発撃ちこみ、狙いのポイントには潮紙に先打ちを行い、ポイントにマキエを馴染ませる。仕掛けを投入し、ハリス全体が海中に馴染み始めると、水中ウキが潜行を開始する。上ウキと下ウキが次第に離れていくが、イメージとしては鈎先行で下ウキより先が潮流にのまれるようにした。上ウキは海面をゆっくりと漂い、アタリが出ると全遊動の特徴でパイプ抵抗によりアタリが出る。しかも、ウキ止めが無いために違和感が少なく喰いこみが良い。
 
 
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この、仕掛けパターンがハマり込んでいくと、クロが掛かり始めた。
 
 
 
※ 補足
上ウキは、G2からG5程度なら丁度良くアタリが出てきた。G5以下にすると一緒に仕掛けと馴染んで浮力がマイナスになりそうだった。こうなるとウキでアタリが目視で取れないので、ソコソコに浮力は残していた方が楽しめた。
弐段仕掛けにしても、ガン玉を追加すると簡単にフグ系統の餌食になってしまった。ノーガンでの仕掛けが目立たなくてよいようだ。
全遊動仕掛けなので、全層狙える反面に底まで入れ込む事が出来るために、ラインの張り加減を調整して根掛かりしないように注意を払うことが大切であった。
 
 
 


 

 
漁師の弟子さんは、其のフグ系統に悲惨なほど攻撃をされて無情にも仕掛けが切られ手を焼いたそうだ。それでも、クロは良型を掛けて楽しんでいた!全層GTR使いでもあるために、ここでもその本領を発揮しており、流石ですね。
 
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私の方は?最終的にはクロを狙い続けて、課題を何とか攻略し、獲得していった。
その釣果がこれだ!
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☆彡  今時期のクロ釣りは難儀なのでとても面白いですね。この喰い渋りと小さなアタリをどうやって捕らえるのか?其のやり取りがクロ釣り師の魂を燃焼させてくれました。これも、前回釣り道場宮之浦で鍛えられた成果があったのかもしれませんね。
喰い渋りの対策は、今回に限って弐段ウキ仕掛けとノーガンが有効であったがそれ以外にもきっと方法があったと思われる。これからももっと、修行を積んでいくことでしょう。
 
 
☆彡  クロの個体に差があるのだが、抱卵しているものが居た。また、白子を持っている個体は居なかった。こうして、ノッコミ時期を迎えているのだなーと思うと、あと1カ月程度までしか寒クロを狙えないのかと感じてしまう。それでも、次回釣行を計画している私は釣り好きなのでしょうね。
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ