鹿児島遠征 : 甑島手打

2013年5月8日、水曜日。天候晴れ、大潮、満潮6:10 干潮13:30、波1Mでウネリを伴う、南西の風5M。
 
 
先月は私の体調不良のために鹿児島の甑島遠征を見送った。体調も徐々に回復しつつあり、釣行される人を探した。礁友会の会長へ連絡が取れて、其の日たまたま鹿児島県甑島手打の方へクラブの大会で釣行予定があるという。
大会は底物でイシダイ狙いという。私は上物でグレ、尾長狙いだ。でも、予定があうならと誘いを受けた。私はもちろん異論なくOKでした。底物の大会を邪魔しない場所でとお願いしたところ、上物底物が同時にできる場所があるという。其処はお任せして便乗することになった。
 
仕事を終えて集合場所へ移動する。到着すると、大きなマイクロバスで礁友会の会長始め、メンバーさんが出迎えてくれた。「私がアラグレ師 の ひろ です」と挨拶を終えて参加する事になった。バス内では甑島など多くの釣行を重ねているというメンバーさんの話を聞きながら釣り談義で盛り上がった。みなさん、上物狙いの私でしたが優しく話しかけていただきました。
総勢10名の釣り人の荷物もまとまり乗車しても丁度良いくらいの広さでした。とても便利なバスですね。運転はメンバーさんでしたがお疲れ様でした。
 


 
22:30に集合出発して一路乗船基地の阿久根港へ向かった。港には翌日2:00頃には到着、途中AZという巨大スーパーに立ち寄ったがデカカッタ。
 
 
今回お世話になる渡船は、甑島手打周辺をラウンドしている
未来丸 になりました。当日はお世話になりありがとうございました。
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出航は2:30、クラブ員や一般客も含めて多くの釣り人が乗船した。
磯に着くまでは2-3時間かかるという。キャビン内で押し合いながら軽い眠りについた。
 
 
エンジンがスローダウンし磯へ近づいたことを知らせる。みんなも起き始め支度を整えていく。しかし、波はベタ凪・・・・・?? ん?おかしい。
ウネリが巨大なのである。
 
前日の北風の影響でしょうか?ウネリが残っているがそれが意外と大きいのだ。
一般客を先に磯へ上礁させていく。瀬付けも大変そうで操舵を何度も繰り返していた。
 
 
私は、礁友会の会長と会長の友人KO氏と一緒に上礁する予定だ。場所は特級磯でもある “ 早崎のハナレ ”である。そのハナレに近づいて行ったが、目の前で瀬付けをしようとした時に、ドーン!!・・・・・・・・・瀬が波を被っていた。
これは、危険と判断し安全を考慮して他の磯を探すことになった。
残りのメンバーを上礁させていき。私が上礁したのは、手打港が見える、港の入口の地磯であった。最後に一人で上礁したが、この時すでに時刻は、7:10を過ぎていた。
およそ、5時間船に揺られていたことになる。
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正面の沈み瀬を左に曲がると手打港がある。
 


 
夜明けはとっくに過ぎているので南の太陽の日差しはきつくて、「暑い」
 
マキエを作成して、タックルなどの装備を整える。
 
 

本日のtackle。
ロッド:がまかつ マスターモデル 尾長 H50
リール:シマノ尾長SP 6000
ライン:セミサスペンド 6号
ハリス:フロロカーボン 5号

 
 
今回の予定では、早崎のハナレで大型尾長一発狙いということもあり大仕掛けしか準備していなかった。中途半端にならないようにしたのが裏目になるか?
 
 
早速、釣りを開始。朝マヅメはなくなった。海況はどうか?マキエを撒いたがエサ取りはイワシの群れのみ。潮は流れず。右にフラフラ左にフラフラ。生体反応は皆無。
 
マキエを撒いて1時間が経過、2時間が経過・・・。そして、ようやく当たったのは、グルクン?カラフルイサキでした。
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それからもアタリはあるが、40㎝超えのバリが掛かってくる。
 
 
9時に見回りの予定であったがまだ来ない。そして、10時になる頃に船が来た。潮は引いているので特級磯へ挑戦することになった。
 


 
 

特級磯 早崎のハナレ

 
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ウネリはとれていないが、波をかぶる様子は無く、すっかり瀬の全容を見せてくれた。
海況は、下げ潮なので潮は沖に向かい左方向へ流れるという。しかし、自然は甘くなく潮は右へゆったりと流れている。ウネリがあり足元を大きくサラシテいる。礁友会の会長が南側をポジションとしKO氏が北側の角をポジションとして底物二人が左右に並び、上物の私は先端付近を狙う。
 
 
潮の流れは緩いがサラシとウネリがきついために、ZAXIS遠投で重めの半遊動仕掛けを組んでいく。ちょっと風が強くなっているようでマキエが飛ばなくなる。マキエの水分調整を図りながら再開した。
 
潮の外側を狙うと、アタリはあるがイスズミ・・・。これは狙っていないので海へ戻ってもらう。潮流れに乗せていくと30M付近を通過中にウキがシモリ始める。アワセを入れるが掛からない。流していくと生命反応はよろしいようだ。
 
潮の緩い内側を狙うと、またもやイスズミである。こいつは厄介だな。
潮に乗せる方が、歩がよさそうである。
 
潮の外側を重点的に狙うも風が邪魔をして飛ばない。何度か入れ直しを行う。
そうしていると、大きなウネリが来て磯の先端を洗い流した。後ろに後退して避けているとラインが磯の貝に絡まってしまった。「あちゃー、しまったばい!」絡まったラインは外れることなく、切れてしまった。ウキも仕掛けもロストした。そのような状況がやはり、数回訪れてウキのロストが・・・・。ウネリがきつすぎると大変だな。でも、避難しないとね。
 
 
重めの仕掛けでは反応ないために、ZAXIS SS 0号を全遊動として、セットした。潮に馴染ませ流れに乗せていく。マキエを多めに撒いて、ラインを張り気味にした。ラインを引かれウキが沈みアタリだ!心地よい引きだが、スンナリと上がってきた。口太クロだ。ノーフィッシュは免れた。少しホッとしたかもしれない。
 
 
しかし、肝心の尾長からの反応は全然ない。攻め方が違うか?狙いどころが違うのか?タナも表層から底層までを丹念に攻めて、ポイントも左右くまなく入れ直した。
 
次は、遠目の沖を狙う。風がラインに影響を与え妨害するために、ウキをGZに変更して潮に馴染ませて少し沈み気味にライン放出を調整した。マキエを先に撒いて、少し遠投。これで、潮に乗せていくだけだ。
 
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50M流し、60M流し、70M・・・・と延々と流し、マキエを所々で撒いていく。スプールの底が見えそうになるくらい流した。すると、バラバラバラ・・・とラインが突然飛び出した。竿を立ててしっかりと合わせを入れる。胴に乗せるとググーと良い引きを見せる。しかし、最初に強めの引きを見せ後はゆっくりと寄ってくる。デカイの?小さいの?まだ、分からない。ウキが見え磯際に沿って上がり始める。
「白い!いや、赤い!あっ鯛だ!やったー」と歓喜の声をあげてしまった。
 
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良型の天然マダイだ!
 
 
 
納竿時間まであと少し。それまで、同様狙ってみることにした。沖目狙いで潮に乗せていく。今度は、スプールのラインが無くなりそうになる所で竿引きのアタリだ!
「やった、やっぱり来たか!」
こいつは引きが強い!竿全体を起こして耐えるが、もっと引きこまれそうになる。ノサレそうになるがレバーブレーキで立て直す。グギュグギュギュー!更に竿を絞り込まれる。ゴス、ゴスと何かにこすれる感触が来た。沈み瀬か?予想通り、根に張り付いたのか、根を回ったのか?動きが無くなった。少し、ググッと生体反応があるもそれ以上の感触が無い。10数分間こらえてみたが、変わりなく、生体反応も全くなくなってしまった。
マダイか?イシダイか?フエフキダイか?尾長ではなさそうな感じであった。
 
 
これで、貴重なアタリを活かす事が出来ずに痛恨のバラシとなった。残念である。
 
 
釣りは楽しいから時間が過ぎてしまうのが早い。13:30納竿時間となり片づけを始めた。
 


 

☆彡  思いもよらぬ鹿児島甑島手打釣行が実現した。これは、礁友会の大会があったからその機会を得る事が出来たのだ。初めての手打でしたが貴重な体験をした事は間違いない。礁友会の会長始め、メンバーさん達の御好意によって釣りが出来た事を感謝感激でした。「ありがとうございました」
天候という自然現象は人間の力ではどうにもなりません。ウネリは強烈でしたが、立ち向わずに上手に合わせていくことが必要ですね。潮が下げるまで待つ事は安全を守る上で必要な判断ですよ。釣りで怪我や危ない事を無理してする必要はありません。また、いつか機会があるのだから。今回は3時間ほど特級磯早崎のハナレに上礁させていただきました。乗るだけで満足する人が居るという。私は違いますよ。尾長や魚を掛けて初めて満足すると思う。尾長は今回当たらなかったのですが、マダイを始め、バラシもあったのであと少しのチャンスを活かす事が出来ればといつかはリベンジを行いたい。
 
 
☆彡  尾長居そうな気がするのですがかけきれません。どうしたら良いのか研究しないといけないですね。口太狙いだと、割と釣れているようですよ。クーラー満タンになっている人も居ました。クロが釣れているということでしょう。手打ちの尾長をいつかは仕留めてみたいと思った釣行でした。水温はまだ冷たい?と感じるくらいでした。ウミガメをルアーで掛けた人が居るというから、甑島は自然のDNAが豊富なのだなーと感心した。
 
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ