尾長との接点 : 其参

2013年6月30日、日曜日。天候雷雨、小潮、満潮13:30、波1.5Mウネリを伴う、南西の風6M。
 
 
梅雨クロ最終か?と諦めきれない位クロ釣りが好きなのだ。今回は同クラブアラグレ師のメンバー ミッチーとの同行が決まった。ミッチーからの希望もあり尾長と格闘したいという願いを叶えるべく釣行計画を立てた。船長に連絡を入れると、平瀬に良いよと返事を頂いた。前日までにお互いにどのようなタックルで挑もうかと楽しく準備をしていた。
 
 
そして当日。夜明けが5:10位なので出航が4:30と決まった。日曜日なので釣り人も多いだろうなと予測していた。天候は気になるが、九州南部に梅雨前線が停滞している。また、台湾には台風が待機している。其れに伴い、ウネリが付いている模様。気になるが港へ向かう。途中、カメヤでエサの調達を行うが夜中というのに釣り人は多かった。
 
 
港に到着して、半解凍の予定であったオキアミがまだ解凍が済んでいないために出航までに急いで解凍した。マキエも支度完了したところで、船長の到着だ。さぁ待ちに待った出航。
 
 
先日からのウネリが取れなくて、平瀬はまだ上がっていないという。さて、本日はどうかな?と期待が立ち上る。
裸瀬に3人を上礁させるが、ウネリがひどく大きい。大丈夫だろうか?平瀬に到着すると、すぐに全体が波に呑まれていた。「これはヤバいな・・・・」と絶句。しばらく付近で様子を見ていたが、やはり波に呑まれている。これは仕方がないとあきらめるしかない。口ノ瀬に数人降ろしている時に平瀬を見ていたが、何度も平瀬が視界から消えていた。当然諦める事が第一である。
 
 
後ろ髪を引かれながらも、さてどこがあるかな?平瀬以外はあまりノル機会がなかった私なので磯の種類を知らない。そのために、船長お任せとなった。決まったのは、伊王島大橋のたもとであった。つまりは、橋げただ!初めての上礁に戸惑いを隠せないがどちらに乗る?と聞かれても分からないので、先方に決めてもらい残った方角となった。伊王島側の橋げただ!
 
 
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足場が平坦で歩きやすくて荷物も安定している。高さは5-6Mはあるが、其れは仕方がない。とっくに夜明けの朝マヅメは過ぎていたので、荷物をまとめて、タックルのセッティングから始めた。
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワ 2500LBD
ライン:セミサスペンド 1.75号
ハリス:フロロカーボン 1.5号

 
 
 
 

 
 
 
フカセを始める前に、ルアーを投入!マルスズキでも居ないかと期待した。でも、かからずに小さなタコが掛かってきた。これはごめんなさいでしたね。
ルアーの反応が無いので、フカセヲ開始した。
 
 
 
 
マキエを撒くもエサ取りの反応は薄い。大きなカワハギやウスバハギが寄ってきた。仕掛けの投入となる。仕掛けは、ウキをZAXIS SS 0号を全遊動とした。仕掛けが馴染みゆっくりとウキがシモル。流れに乗り視界から外れる頃に竿引きでのアタリだ!良い引きを交わしながら寄せて来てタモ入れ成功。まぁまぁの尾長を捕獲した。それからも、3尾を連続捕獲することが出来た。
潮の流れは、緩やかになり下げ潮が終わるのだろうか?その頃になると、西の空が怪しくなってきた。そう、雲が濃いくなり雷雨となった。幸いにも橋げたが助けとなり、丁度良い雨宿りができるようになった。多少は風に合わせて移動は必要だが、それくらいは心配無用。それよりも雨が意外にも降ってきた。
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潮の流れが止まり、エサ取りの活性も上がる。アジ、コッパクロと大量の小型がウロウロと彷徨っている。これは、遠近と分けることで回避が容易であった。
それから、上げ潮となるが、ゆっくりと登り始めた。それからは、コンスタントに飽きない程度にアタリが続き、尾長の喰いが続いていた。いつの間にか、スカリが一杯になり重くて枠が変形を始めていた。このままではいけないなと、一旦スカリから取り出してみた。意外にも数は上がっている。
キープする分を捕獲して元気が残っているものはリリースとした。
 
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少し早いが、昼食を頂くことにして釣り場にも休息を与えることにした。
昼食にはミッチーの奥様からの好意で牛カルビ―弁当を準備していただいた。気遣いをありがとうございました。箸を忘れるというハプニングに襲われましたが、其処は釣り人なので何でも準備万端である。磯の上での、イヤイヤ、橋げたでのカルビは美味かったですね。
 
 
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ミッチーの様子を見ると、エサを取られるが魚の反応を見つけられずに困っていた。そこで、新兵器にアタリウキを持ってきた。其れを早速使用した。それでも、素バリを引くようだ。何故だろう?タナを浅くしてみてはどうかと提案した。それでも、エサだけをかすめ取られるようだ。更にタナを浅くして、アタリのタイミングを見つけるのに苦労をしていた。それから間もなく、アタリを捕らえるようになると、口太クロを難なく掛け合わせていく。しかも、連続して、口太クロを何尾も何尾も掛けていく。それからは、怒涛の連続ヒットの始まりとなった。
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ミッチーは尾長に口太クロを混じって掛けていく。私は何故だか?尾長がほとんどであった。何の違いだろうねと首をかしげる事ばかりだね。
通常ならば、尾長のタナが浅くて、口太はそれよりも下なはずなのに、今は違う。自然は、その時によって状況が代わるから分からないものだ。だから、面白いのだろうねとダブルヒットも何度もあり、お互いに顔を見合わせて笑顔になった。
 
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次は尾長を釣るぞ、次こそは、口太を釣るぞっと意気込んで狙いのクロが掛かるともう、嬉しいばかりで喜んだ。こんなにも笑いながらの釣りはいつ以来だろうか?と忘れてしまったものを取り戻した気分であった。
 
 
中盤戦も、クロの活性が良くなり、一旦空にしたはずのスカリはすでにいっぱいになっていた。これはたまらず、キープサイズを振り分けてまた、空スカリにした。
 
 
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釣れないクロ釣りが多い中にこのように、釣れまくるのは珍しい。でも、楽しい。
 
 
 
 
 
最後には、サイズアップが欲しいなと、人間の欲には勝てなかったために、集中するが、サイズアップを図ることが出来ずに、納竿時間となった。
 
 
 
 
 
☆彡  尾長との接点は、やはり磯へ通うことだ。尾長の実績がある磯に行く事が必要となる。しかし、釣りは天候という自然を相手にするので、無理はできない。安全第一で釣りをするものだ。次に機会があるからと諦めることも釣りなのである。それが奏功したのかは分からないが、大漁のクロ釣りを堪能できたことは事実だろう。釣り場を選択してくれた船長にも感謝すべきですね。「ありがとうございました」
 
 
☆彡  同行してくれた、ミッチー、そしてミッチーの奥様へありがとうございました。次は平瀬で尾長との対決をしましょうね。梅雨クロはこれで終わりなのだろう。秋磯で平瀬への挑戦でもしようと思う。それまでは、温存させることにしよう。尾長と口太を釣り分けるのは難しかった。いつもできない事が少しはやり切れた感があった良い釣行となった。これでまた引き出しが増えているだろうな!
 
 
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ