テクニカルなクロ:其ノ壱

2013年9月29日、日曜日。天候雨、南の風8―10M、波2M、長潮、満潮16:30
 
 
台風20号が消滅し秋雨前線と低気圧の関係で雨模様。実際にはミストシャワーのようだった。下弦の月の元、東の空には木星が、西の空には金星が見える今日この頃。水温は徐々に低下しているようだ。後は、気になるクロの活性はどうだろう?ちょいと調査に行ってきた。
誰も居なかったので単独での釣行。船長へ連絡を入れるとサイズが小さいよ。お客もあまり居ないという。引き出し作りと云うことも手伝って釣行の予定を入れた。
 
 
 
今回向かった先は長崎沖の海斗丸。当日はお世話になりありがとうございました。
 
途中女神大橋下のカメヤ釣り具でエサを調達した。
 
 

 
港に到着すると、他に3名のお客さんが見えた。ここのスタイルらしく、はやりリックサックでの釣行をしている。何が入っているのかと気になっていたので話しかけて利いてみた。
 
私  :「こちらはリックを利用している人が多いですね」
釣り人:「そうですね。この方が移動しやすくて、運びやすい」
私  :「気になっていたのですが、その中身は何を入れているのでしょうか?」
釣り人:「これにはですね、リールや小道具などを入れていますよ、自分の食糧なども」
私  :「タックルバッグの変わりなのですね」
釣り人:「そのようなものですよ」
 
こうして気になることが解決した。出来れば、中身拝見もしたいと思った欲張りな私であった。
乗船すると10分程度で黒島へ到着した。
 
一人、黒島のハナレ、二人、ウノクソへ。そして、私だが希望は無いが船長任せで、ネヤに決まり上礁した。
 
 
間もなく夜が明けるために、まずは、マキエ作り
マルキューのV9、遠投ふかせスペシャル、半袋ずつをオキアミ1角に対して混ぜ合わせる。
 
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本日のtackle
ロッド:がまかつ アテンダーⅡ 1-50
リール:ダイワ 2500LBD
ライン:ナイロン 1.75号
ハリス:フロロカーボン 1.5号
ウ キ:ZAXIS 職人気質

 
 
 
釣りを開始しようと思うが、ミストシャワーが流れ込む。涼しくて良いが偏光グラスが直ぐに曇って仕方ない。しかも風も強烈だ!涼しいが生暖かい風なので気持ちが悪い。船着きは風をやや正面に受けるために釣り出来なさそう。
船長からの勧めで先端へ歩く。ネヤの上礁したものの、さすがはネヤだなと思わせる地形になっていた。足元は底が見える浅瀬であるが、沖に向かっては沈み瀬が点在する。数得られるだけで10箇所以上は確実のようだ。その沈み瀬は釣りをするものからすると厄介であるが魚にしては住みやすいネヤだろうな。
 
 
 

黒島 先端部 : ネヤ

 
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先端部へ移動すると、下げている潮で次第に沖に沈み瀬が顔を出してきた。その沈み瀬との水道を狙うことになった。
風は後ろからの追い風。正面には沈み瀬があるために遠投の必要はない。ただ、周辺の浅さが気になるために固定仕掛けか半遊動にしていく方が賢明そうだ。
 
マキエを撒いて反応をみるとスズメダイが少々居るようだが気になる程度ではなさそうだ。潮の動きは、当たり潮で水道にある沈み瀬に向かって流れている。沖目に投入してラインを回収しながら寄せてくる。SS-0号で狙うも風で上層は右へ、中層の潮流は左へと二枚潮になっているようだ。仕掛けの安定が図れないために、ウキをG2へ変更した。ウキに下にG4のシンカーをセットし、鈎チモト付近に安定用に小さなガン玉を調整した。これで仕掛けの安定が図れると応えはすぐに出た。足裏程の尾長が来朝した。まずは、おはようございますと挨拶する。
 
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其れからもサイズがダウンしながら尾長が連発する。ほぼ、1投1尾の感覚。それも次第に見切られるようになり、仕掛けに手入れを入れないと同パターンでは喰いが悪くなる。
 
 
ウキ下のシンカーをG4からG3へ変更し、タナ調整を図る。たったこれだけで口太クロになるのだから海は分からないものだ。
いつの間にか、時は過ぎてしまいスカリに入れたクロ達が溢れそうになり始めた。
 
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風は相変わらず強いが、雨は止み始めた。風も呼吸するように強弱が見られるようになりエギの準備をした。新調したエギロッドの真価を見ようと期待で使用する。しかし、風の影響が大きくてサイトフィッシングが出来るくらいの透明度の海は、イカがエギを突くの魅せてくれる。「何故乗らない!」と興奮したが結局はお触り程度で抱いてはくれなかった。誘いが足らないのだろうか?
 
 
 
そして、磯パンを頂く。こうして雰囲気が違うと味も違うのか?と思うが、アジは同じ。ただ、自然に囲まれての食事は格別だ。
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さて、フカセへ戻る。潮の流れが、左から右へと変わりつつある。良い感じで流れているがSSでは引きこまれそうなので、Mediumで対応した。0号から始めるが仕掛けが馴染むと少し沈む。そのままラインを張った状態で待機していると、竿引きのアタリが来る!気持ちよく尾長が遊んでくれる。
 
 
こうして、一日を終えた。天候不良のために納竿は14時と早かったが回収の船に乗り込み帰港した。
 
 
それでも、釣果は数多くのクロが遊んでくれたのだ。30㎝オーバーはわずかに4枚。他は、手のひらから足裏がワンサカと釣れる。秋磯のクロ釣りを数釣って楽しむには今がちょうど良いだろう。
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☆彡  クロの活性が良くて一日楽しめた釣行となった。大量のクロからサイズアップを図るのは難しいが、やりがいはあったな!これだけ釣れるともっともっとと欲が出そうだ。一日釣りして2000円はリーズナブルだろう。キープは4尾であったがスカリで弱った1尾はお持ち帰りとなった。さぁ、何して食べようか。開きにして塩を振りかけ半日寝かせた後の塩焼きは最高に美味でしたよ!焼いた身を味噌汁へ投入すると風味が増してこれも旨い!また食べたくなるね。
 
 
☆彡  エサ取りがスズメダイではなくコッパクロとなるとかなり厄介ですね。それでも、ウキ下や仕掛けの投入点などを変更して対処することで楽しめた。後は瀬際をどのようにして攻めていくかが課題を残したかな?また、テクニカルなクロ達と遊んでみたいな。
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ