尾長との接点2014年 : 其ノ弐 後半戦

前半戦に続いて、後半戦の始まり。
 


 
ここで、せっかくの沖ノ平瀬なので、名人や常連さんの釣り事情を確認して教わろうと思った。
 
 
まずは、近隣から。
水道瀬の方、ルアーが好きなようで、当日もルアーを投げて青物を狙ったりヒラスズキを狙ったりしていた。潮止まりにはアラカブやアコウを釣りあげて、面白そうだった。とても釣りを楽しんでいることが伺えた。その釣友はシマノのカラーで染まりとてもカッコイイ。釣士道のウキを使いこなしてまたこれまたカッコイイ!柄杓も綺麗でカッコ良かったな。この日は喰い渋りのアタリを捕らえるのが難しくて苦労しているらしい。
灯台瀬の方、昔ながらの人で、最新の雑誌すら読まないという。だから釣り自体は20年以上前から変わらないという。それは20年以上も同じ釣りをしているということでしょう!それはスゴイバイ!仕掛けは、2Bのウキにつまようじで固定していた。その下に、水中ウキをつけて、ハリスにガン玉は無し。其れにマキエを被せて釣っていた。マキエにはアミを混ぜていたので聞いたら「口太を釣るには、アミが一番だろう、エサ取りが多い時には使えないけどもね」と教えてくれた。
そして、名人。仕掛けは二段ウキ、鵜沢のウキを使っていた。それをウキ止めで遊動幅を使うが、負荷を多めにしていわゆる半遊動沈め釣りをしていた。タックルは竿が1.65号であるがラインは1.75を使用。これで50㎝クラスはイケるという。竿が強いというよりも逆転の発想で0号の竿で尾長もいなしているという名人もいるという。仕掛けの投入は遠投を基本にしていた。その遠投先には沈み瀬があるという。流石は名人、ポイントを知っている。そのいくつかの沈み瀬を教えてもらったが天候のよい日には見えるらしい。名人は目があまり見えないと言っていた。アタリはラインで取るのだろう。
ハナレの2名。朝はハナレで開始早々に良型が来てバラシタらしい。それ以降は、バリばかりに苦戦した。波の這い上がりがひどくなりハナレから平瀬に来たのは良いが風に翻弄された。網籠を使っていたが反応はなかったという。マキエもボイルを使用していたから余計に苦戦した模様。
東瀬の方。こちらに超常連が居るから期待だ。2名共に常連らしい。超常連と常連と分けてみた。常連さんは、水平ウキを使用していた。南に流れる潮に乗せるが不安定な潮流らしい。後半戦にはコンスタントに竿を曲げていた。超常連さんは、名人さんと同じく2段ウキを使用していた。東瀬を存分に使い、いつもの本命ポイントではないポイントから良型の口太グレを引き出していた。やはり、名人と同じで沈み瀬がある所が狙い目と云う。沈み瀬はある意味キーワードであったことは間違いない。
このように、時間は潰してしまったが、なかなか出来ないような情報収集と教えを頂いた。今後の釣りに役に立てたい。
 

 
さぁ、釣りの再開と行こうかな。
状況を再確認と行こう。海況は変わってきている。
まともに北西の風を受けている。しかも強い、波風も高くなってきている。ハナレが干潮にもかかわらず被っている。波が大きくなり足元をさらされそうだ。其れ位波が這い上がってくる。
 
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正面は本命ポイントであるがこの状況では、誰も竿を出す人がいない。これはチャンスであるが相当難しいですバイ。でも、その難しさを攻略するのがオモシロいでしょう?
 
 
風と波攻略
 
 
波が這い上がってくるので、軽く8Mは下がらないといけない。バッカンも流されてしまうかもしれない。竿が5Mだから、3M分は垂らしになるが、直下にはカメの手とカラスガイが生息している。目の前には餌食になった仕掛けがウヨウヨシテいた。
マキエは同調させるか誘い出すかとマキエワークの方法を変えるしかないだろう。同調をさせるためには潮筋を探さないといけない。何度も打ち返して其筋を見つける。それから、同調を図るために、多めにマキエを先打ちし、マキエ効果を利かせる。仕掛けは風で舞い戻る事を想定して遠投していく。
これからが肝心であるが、ラインの置き場だ。手前にフカセられないので、竿先を水平よりも高目に上げてラインが海面に伸びるようにする。風が吹いてテンションが掛かるが、其れに加えて不規則な波の強弱もある。多少仕掛けを引っ張り気味になると解り、仕掛けは、0号ウキからGz type1 のG2を使用した。
ウキ下にシンカーを着けて仕掛けの安定化を図る。付けたり外したりと面倒くさい。安定したのは、G3を装着し、ガン玉は無し。これで、タナをキープ出来そうだ。
 
大胆に竿先を操りながら、風を受けるために、フゥフゥと息も切れていく。
しかし、これに奏功してクロの活性は上がってくる。アタリとしては、はやり渋さが目立つ。ウキに反応があるが抑え込まれる程度で明確さはない。なので、聞きアワセを入れてみる事がちょうど良かった。竿にドーンと乗ってからは強烈な引きをいなして引き上げる。この時ばかりは、波の強さと高さが味方をしてくれた。あっという間に、取り込みが成功するのだ。しかも、タモなしで!
一尾はマグレかもしれない、3尾続けば佳いでしょう!此処で、良型の口太を捕獲成功した。
 
 
 
 
其れを見ていた、水道瀬のルアー魂さんがそこでクロ釣りをやってみると意気込んだ!その挑戦に対して、今の喰いは、沖目であるが、マキエを利かせて、手前にラインを取られない様に注意することだと伝えた。たったそれだけでやってのけた!素晴らしい一美だ!
 
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アタリの出方は、サラシの先に順調良く仕掛けが流れて、イキナリ竿先にドーンと強烈な引きがやってきた。これは尾長だと確信してやりとりに夢中になったという。きっと、フカセ釣りのセンスがあるのだろう。
この、40㎝オーバーの良型口太グレは最高の引きを見せたのだった。
 

 
とうとう、夕マヅメが来ることになった。どうなるだろう?と期待したが、強まる風に不安を覚える。瀬が被り始めていたので、常連さん達が見切りをつけた。回収だ!安全を配慮する方が賢明だ。私も賛同した。
こうして、予定よりも早いが納竿だ。
 
そして、最終的に釣果がこれだ。
 
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口太グレに尾長グレが混合して釣れる。半々と云ったところでしょうか。釣れると型が良くなっている。クーラーもあと少しで満タンだ!
 
 
 
 
 
☆彡  沖ノ平瀬・・・今季2度目の来島。それだけ魅了されているのだろうか?勉強になる事を見つける事が出来そうだからかな?今回のように多い釣り人が集まるとそれぞれの釣りが存在する。たまたた、色々と教えてもらったが、タメになる。後は如何に取り込んで消化できるかになる。しかし、良い釣りをした感じが私には残っている。当たり前なのにそうでない事。自然相手は当然であるが、人の釣り自体は愕然みたいなものだ。今後もスキルアップを図りたい。名人さんや常連さん達、もちろん一緒に上礁した釣り人らとのコミュニケーションが図れて嬉しかったですよ。ありがとうございました。いつも単独なので楽しい時間を共有出来て最高でした。
 
 
☆彡  それにしても、遠投・・・強風・・・辛かったな。もう、持つ手がしびれて痛みも発生している位だ。腱鞘炎?いや、病気の再発か?気になる。今度受診しよう。海からは、口太グレと尾長グレを頂いた。サイズアップしており何とも嬉しい。サイズアップを図るのは困難な自分が居たが、これがヒントになると良いな。バラシはなかったので、リベンジ達成とはいかないが、面白さは満喫された。また、沖ノ平瀬へ釣りに行きたいですね。また、チケットサービスを利用できたので、遅れたお年玉が付いてきたので得した気分でもあった。船長ありがとうございました。また遊びに行きますよ!
 
 
アラグレ師 ひろ
 
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