平戸地磯探検  : 東海岸

2014年2月15日 土曜日 天候曇天 大潮 満潮9:04 干潮15:02   波4M 北東の風 14M
 
 
 
2014ソチオリンピックでメダル争いが行われている最中に、各選手らが金、銀、銅のメダルを獲得している。すばらしいその姿勢や攻防、そしては感動をありがとう。
釣りの方は?この時期に南岸低気圧という台風並みに恐ろしい気圧配置になった。季節がら西高東低も厳しいがこの南岸は寒気を日本海に伴って、風・波・ウネリ共に強く、更には雪も降ってしまうという始末。
九位州北部の背振山脈には、天山から背振山に掛けて雪化粧で真っ白になった。そして、日本各地では大雪などの情報が飛び交い混乱を招いていた。
 
2月に入り、なかなか天候に恵まれない。悪天候=釣り中止=ストレス上昇と云う悪循環が続いていた。すでに釣行計画を立てるも4度も消滅してしまった。これでは、イカン!と奮闘して知恵を振り絞る。
 
流石に、北東の風が強くてウネリもある。風裏があるだろうか?波も高いので渡船もお休みだろうかといった状態でもある。
この季節の雨は体にしみるので雨の無い日を選ぶがどの時も適度な事は無い。ちょっと探検になるが地磯での調査をしてみることにした。
 
 
 

 
 
夜はよく寝て睡眠を確保した。朝までよく寝てご飯を頂いた。外を見ると雨はあがったようだ。しかし、山には雪が積もっている。外に出てみると寒くてたまらない。
しかし、冬眠しそうな体に鞭を打って「さぁ、まずは行ってみようぞ」と奮起する。
 
地磯なので余分なタックルは持ち込めない。ライフジャケットに必要な道具類に的を絞ってタックルを整理してポケットに詰め込んだ。
 
車に荷物を載せて出発し伊万里のまるきんに立ち寄る。まるきん情報によると、すでに夜中から釣り人たちが平戸方面へ走って行ったという。おそらくは宮之浦だろうと。この悪天候の中でも宮之浦は許容量があるのだなぁとそのポテンシャルの高さに改めて感心した。また、この天候でも行こうとする釣り人が多く存在したことに驚いた。まぁ、私自身もただいま向かっている最中になるのですが・・・・。
 
エサと情報収集したから海へレッツゴウ。
途中に道路工事が続いて、10か所ほどかな?道中は余計に時間がかかった。余裕を見ていくことが必要で、安全運転第一ですね。
平戸大橋を過ぎたのは、丁度お昼頃。
 
マルセイで、昼食のお弁当を購入して磯へ向かう。橋を渡る時に風はあるものの波は大丈夫そうに見えた。
平戸瀬戸であれば、波は緩衝されるのだろう。
 
 
イメージ 2
 
目当ての磯へ到着したが、意外にも釣り人の姿がチラホラと見える。
まずは、磯へ下りる前に昼食としよう。ワンセグでテレビを見ながら悠長にお弁当を頂いた。
食後のコーヒー(缶コーヒーであるが)、を頂いてほっとタイム。
 
お腹を満たして、磯へ上礁?降りる準備を始めた。
 
 
 
タックルは軽装備にしようと思った。
1)バッカン・・36センチを1個。
2)ロッドケースは無しで竿を1本と柄杓1本タモ1本をベルトでまとめた物を手持ちとした。
3)リックには飲み物1本と、集魚剤などの主要材料。クーラーボックスはこの季節で寒い中なのでいらない。代わりにスカリを準備してリックへ入れた。
 
 
こんな感じのスタイルで数時間を過ごす準備となった。
 
 
磯へのアクセスは非常に良い。ナント徒歩5分―10分は掛からないかもしれない。これが私を呼び込む力?魅力なのかもしれない。
先行して磯に居る人を尋ねてみた。その方は、10時頃に来て朝のうちは波が結構あって打ち上げていたらしい。私の到着時間はおよそ14時頃か。
まだ、下げ潮で南へ下っている。
小さなアラカブが掛かってくるだけと云う。エサは意外にも取られているとのこと。ドングリウキでは波の影響で安定しないからと、棒ウキを使用していた。
 
 
磯には、右先端に1名、右に話を伺った1名。左奥に2名、左そばに1名の私以外に合計5名の釣り人が集まっていた。
同じように風裏と見越して、来たようだ。
 

今日のtackle
ロッド:がまかつ アテンダーⅡ
リール:ダイワ 2500LBD
ライン:ナイロン 1.5号
ハリス:フロロカーボン 1.5号
ウ キ:財津釣具 ZAXIS ウキ 

さぁ、海況の方はどうだろう?潮はまだ下げ潮で左から右へと流れているか?風は時折強風で潮と同じく左から右へと流れている。表層は風に流されていると思って間違いないだろう。波はないが、ウネリがたまに押し寄せてきている。足下を去らされるような危険なうねりや波はないようだ。マキエを撒いて見るも反応してくれる魚は見えない。
 
イメージ 1
 
表層流を突破して下層中層へ運んでいく必要がある。
水中ウキをセットしてみた。
仕掛けのセット、ウキ止めをセットして、タナは竿1本。ウキをGz G2、潮受ゴムを装着して、水中ウキG5セットした。ハリスにはガン玉無しで開始して随時調整のガン玉を追加していく。
 
開始していくが、風が思った以上に強い。
竿先が振られて、竿を持つのが精一杯。ライン操作はかなり難しくなっている。でも、修業中の身なので、これくらいではへこたれない。かえってよい機会となる。
 
しばらく仕掛けを入れ込むが、なかなか生体反応を掴めない。
ガン玉を追加していくと、ようやく反応が来た!
 
アラカブの登場!
 
久しぶりの対面なので、スカリにキープ。
その後はなかなか続かない。
最干潮を迎えて、上げ潮に期待する。
 
 
 
 

 
潮の流れは一向に変わる事は無い。右手左手で釣りをしていた人たちは帰路についているようだ。
そう、時間も夕マヅメに突入しているのだ。
 
リックの中のマキエをバッカンに投入して、再度作成する。
上げ潮になっているようで潮位は増している。でも、潮流は見当たらない。いや、風の影響で解り辛いか?気付かないだけなのか?疑問が残る。
 
ここで、思い切って仕掛けの変更である。多重潮になっていることを考慮して、表層流を突破していても二段、三段潮には合わないか?
 
ウキ止め位置を固定として、ウキをSS 0号にした。潮受ゴムを装着して、ハリスは直結。ハリス幅を長めにとって、ガン玉を段打ちして仕掛けが馴染むとウキがジワリジワリと沈めて行く方向へ切り替えた。
これで仕掛け全体の張りで下層へと行き渡るイメージだ。
 
 
釣り座のポジションを色々と変えながら、仕掛けの安定する方向を探していく。そして、17時を回り、マキエもバッカンの底が見え始めたので後少しか?「このままでは、釣果なしかな?」と気持ちも狭まってきていた。
 
 
そんな時に、コツ?
竿先が風にあおられているので、勘違いか?と思ったが、アワセを入れてみた!すると、クククーゥと感触が返ってきた。アタリだ!!
なぜか慎重になり異常なほどに丁寧にやり取りしてあげていく。海面近くになると下へ下へと突っ込みを見せていた。そして、タモ入れに成功したのは、口太クロであった。
「あー、もう、お前に会いたかったぜぃ!」とつい話しかけてしまった。
スカリにキープした。
 
 
その後は、根掛かりと根気よく闘いながら、次を探す。
 
 
それから間もなくだったろうか?辺りも陽が暗くなり始めていた。
 
そんな時、コツコツ?
アタリ?ん?アワセを入れてみた。竿を上げる度に重量感がのってきて、クンクンククンと独特な感触があった。これはチヌだな!と解る。案の定海面を割ったのはチヌであった。
タモ入れ成功してスカリにキープした。
 
 
最後までマキエを尽くして健闘した。
 
 
そして、今回の釣果がこれだ!
イメージ 3
良型のアラカブを筆頭に、口太、チヌと豊富な釣果に恵まれた。
 
 
 
 
☆彡  地磯調査を行ってみた。平戸の東海岸はとても善い磯である。また、魚種も豊富で嬉しい釣果を得る事が出来た。寒クロ寒チヌでもあり喰い渋りの状況は覚悟をしていた。アタリは風に影響されて見分けるのが難しいがタイミングと工夫が必要であると再認識させられる。しかし、17時を回った時には此のまま終了するのかとよぎりました。最後まで粘ることの重要性がある。諦めない事は最後に獲得する可能性が高いことを示唆した釣行となった。
 
 
☆彡  悪天候の中で地磯巡りは危険を伴い易い。しかし、安全に配慮して釣行計画を立てていくことも勉強の一つである。明るい時間に開始時間を合わせた事、夜が訪れる前に撤収した事、磯を見渡して全体を視野に入れておくことも大事なことだ。朝のうちはまだ波が残っていたというから、被って足元も不十分であっただろう。無理をしないで判断することも必要であるが、釣り人心情として現地を見てみないと解らないという事も共感できる。調査であるにもかかわらず、応えが帰ってきたことが嬉しい。無理をしない程度に、楽しむ事が出来たこの釣行、また今後も楽しいと思えるような釣りを展開していきたい。
 
 
アラグレ師 ひろ
 
 
 
 
9900201402015004