佐賀県呼子沖

福岡近郊の佐賀県呼子沖、“ 松島 ”に行ってきました。
 
20111112日土曜日、大潮 満潮9:13、干潮15:07、天候晴れ、波1.5
北東⇒北西の風。
 
 
釣り好きな私にとっては、釣りに行きたい衝動は誰にも止められません。仕事が終わり休みとなればいつものコースで釣り支度。それというのも、自然相手の魚釣りは、自分自身との戦いがあるからです。仕事を終えて、夜の暗い道を港へ向かっていく。今回は、まるきん唐津店でのエサの補給とともに情報を含め、呼子沖への渡船をしているマリンペガサスをご利用となりました。その船長情報からは、マヅメ時や潮や場所次第ではキロクラスも臨めるというので期待は大きい。
それ以上に、釣りに行けるという行為そのものが、私自身が満足感を与えることに至っている。
 
 
出航は4時であったが釣り客は多く船もたくさんの釣り人で満タン近くになっている。私は同船し、場所は船長任せになった。上礁したのは、松島の南西部で足場が斜めである。
 
 
 
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到着後は、荷物を安全な位置に配置してから、仕掛けのセッティングを行う。
 
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワ iso-z2500 
ライン:サンライン ダイナード 1.75
ハリス:サンライン Vハード1.5
ウ キ:ZAXIS 職人気質シリーズ medium G7 G4

 
 
夜明けを待つ間には、磯の上に存在する遠慮知らずな凶暴で大きな蚊との格闘を行う。まだ、虫よけスプレーやかゆみ止めの薬は必需品ですね。それから時間の経過と共に東の空が白んできて、まだ夜明け直前のこの時間帯は、ウキの視認はできないと知っているのであるが、この時間帯に撒き餌を効果的に利かせようと撒き餌を撒いて釣りを開始した。
 
まだ、ウキが見えないので足元の近い距離から開始です。潮の流れは、足元から左沖へとゆっくりと向かっているようだ。少し離れるとウキは見えない。そんな時に小さなメバルネンブツダイが掛かってくれた。でも、これは御愛嬌で優しくリリースをした。
 
生命反応が来たので内心ホッとしたのは言うまでもないだろう。これからどのようにしてクロを探し組み立てを行っていくのか?と自分自身へ問い正す。まだ道が無いので暗中模索という中での開始ではあるが、それでもいい。どのような展開を見せるのかがクロ釣りの楽しいところなのだから。
 
さて、本音を言えば、クロからの反応を見ないと話にならない。朝マヅメからの撒き餌は利いていないのか?クロの姿を確認できない。餌取りの反応はスズメダイがチラホラト寄ってきていることが分かる。
少し範囲を広げようと思い、辺りが明るくなるにつれ、ウキが目視できる範囲内で仕掛けを沖目に入れていく。それから、撒き餌を充分に利かせながら仕掛けとの同調を心がける。これで、ようやく、クロとの出会いが始まる。良い引きを見せてまずは口太1尾を上げて、嬉しくて気持ちホッとした。そのクロへ「今日はありがとう」とコッソリと御挨拶をした。
それからは、クロがかかるものの、どんどんサイズはダウンしていく。
 
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キープするにもおそばないサイズとなり、これには私も我慢ならない。クロは釣れるのにサイズが上がらないという、贅沢な悩みであるが、クロ釣りのスパイラルにハマっているようだ。これを挽回するには、あれしかないでしょう。そこで、仕掛けを変更する。それまでは、ウキG7に浮力調整のためにガン玉を随時追加していた。これをいったん取り崩して、仕掛けを作り直す。ウキをG7からG4へとやや仕掛け自体に重みを持たせる。どうしてなのか?軽い仕掛けの方が有利ではないのか?でも、それは、ややタナを中間層まで届かせることを目的としてサイズアップを図るためなのである。
仕掛け交換の際には時間がやや経過していた。足元に湧いていた餌取りの姿もいったん消えていた。
そして、再開する。ウキを沖目に投入し、仕掛けの着水後、もしくは着水直前にラインを張って仕掛けをしっかりと伸ばして張りを持たせます。これはとても大事な作業でありハリスの馴染みを早めることになります。また、ハリスがクルクルと絡むことを防げるのである。こういった小さな細工を試みて仕掛けを流していく。
張りを持った仕掛けが潮になじむとウキがジワリジワリと安定して海中数センチ下へ沈む。ここで、グン!フワリ!とした著明な変化がなければ、アタリは無い。でも、グン!フワリ!とした変化はアタリなので、違和感を覚えたら、それで竿先を引いて軽く合わせてみるとこれで、針掛かりすることも多い。
変化が無いなら、そのまま馴染んだウキを流し、次のアタリを待ちます。ここでは、仕掛けを引っ張らないように、また、仕掛けが沈んでいけるように、張り過ぎず弛ませ過ぎずでラインを調整するラインメンディングを丁寧に行うといい。言葉で言い表すとしたら、竿先と海面までのラインが片仮名のノの字を描くようにゆっくりと弛んでいるのが理想といえる。私的にはもっとゆとりを持って、弛みを多めに取っている。
その、ライン調整が出来ると、撒き餌との同調でクロからの生体反応を待ち望みしたことへの期待がそのまま返ってきますよ。
早速、その変化があり、G4のウキが馴染んで、潮に乗ると海面下でグワー、グワワーと海中に引き込まれていくのです。これは、アタリなのでアワセを入れてその引きを堪能するのである。引きに合わせて引き寄せて確保する。キロクラスには及ばないが、まぁまぁの型であった。タモ入れもしたので、これには私的にも一応満足となった。
 
 
 
今回お世話になったのはマリンペガサスで、呼子沖の松島加唐島を案内してくれる渡船ですよ。船長に相談しておくと出航や納竿時間など配慮してくださり頼りになりました。
 
 
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上げ潮も終わったようで、海況が困難になってきた。というのも、下げ潮になるとなんと当て潮となり釣り辛いものとなった。
さて、これからどうするといいのか?しばらく悩む。当て潮攻略としては沖目に仕掛けを入れて、戻ってくる仕掛けやラインを回収しつつ、仕掛けが入り込むことように操作すること。馴染みが悪ければ、ガン玉を追加して強制的な仕掛けの入れ込みを行うこととした。これで、仕掛けは安定し始めたのだが、食らいついてくるのは、小型のクロばかりで型を気にしていたこの頃にはイマイチ納得できなかった。それで、小型のクロが多いことを踏まえて、釣り場の休息をとりいれるように、ポイントに仕掛けを入れることには、インターバルを設けることとした。このインターバルは、撒き餌も一切入れない。するとどうなるというのか?撒き餌も入れないので餌取りの姿も一時的に消えてしまった。それで、沖目のポイントにポーンと遠投気味に仕掛けを投入、少しの時間、仕掛けの安定を待ってから撒き餌を後打ち投入した。すると、深みのタナに居たクロがストッと食らいついてきた。ちょっとした、時間差攻撃は効果的なことを痛感したのだ。これで、時間はかかるものの、数尾追加できた。
 
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クーラー満タンとは言えないが、十分な釣果となった。今時期や寒くなる直前にはもっとチャンスはあるだろう。
 
 
 
☆彡 呼子の秋磯は全開でした。マヅメや潮時にはもっと、型も上がり期待はできるかもしれませんね。冬に近づくにつれて天候があやしくなってきますので、くれぐれも安全釣行をしていきましょう。
 
☆彡 通常の釣りの場合には、型を上げるためにはタナを下げる、他には、撒き餌で餌取りの分離を図るなどを行うとソコソコの成果が出てきます。ところが、今回の釣りでは、インターバルという時間差を行うことにより、海況化における生態に対して、もちろんクロや餌取りなどの魚全体に「撒き餌はまだだよ、もう少し待ってね」と言わないばかりに時間差攻撃で食気を誘い出すことに成功したのであったのだと思われる。しかし、それだけではなく、クロの喰いをしやすくするためには、自然な付け餌の誘導も必要であっただろう。そこには、G7という、小さな浮力での漂い方がマッチしていたのだろう。仕掛けだけでなく、釣りを行う全体をイメージして魚に口を遣わせることを考えると面白さがもっと増すと思いますよ。
 
 
チーム アラグレ ひろ
 
 
帰宅後に魚たちを捌くと意外にも脂が乗り始めて美味しく頂きました。釣りのだいご味は帰ってからも続くのであった。
 
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