上五島の口太と尾長・・・大漁・・・でも、バラシタ!

2012年12月20日 木曜日 天候晴れ。小潮 満潮13:44、干潮7:06、北後北北東の風、波1.5Mウネリを伴う。
 
 
前回の釣りから1週間を経過したところあのクロとの駆け引きが堪らずに次への釣行を計画した。幸いにも天候はこの一日だけが恵まれそうだった。最近は時化が続いているのでチャンスを大事に使わないといけないですね。
 
さてこれで今年最後となるのか?
 
 
今回お世話になる渡船は、丸宮釣センターの海鯱である。いつもワガママばかりで助かっていますよ。しかも、快く迎えてくれるので安心して利用していけますね。
乗船は合計で6名、出航は5時前となった。しばらく走った頃だった。船にアクシデントが発生したが少々遅れる程度であった。船は大丈夫なのだろうか?
 

 
上礁したのは上五島平島の西磯、ワンドに近い場所に位置するところへ上礁することになった。ここは先端から延びる潮に引かれる流れに乗せて釣りをするとある程度の型は出るが、B級、C級ポイントとなる場所でもあった。今回の様子はどうかな?
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同行したのは釣りの先輩でもある はぜたろうさん である。久しぶりに一緒に上礁するので楽しみですね。さぁ、のんびりと糸を垂れて太閤望と往きましょうか!!
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アルマ 1.25-50
リール:ダイワ iso z 2500
ライン:サンライン マスラード 2 号
ハリス:サンライン blackstream 2.25号

 
いつもの仕掛けだが、ラインは強めに設定した。バラスのか?
 
夜明けとともに釣りを開始する。最初の釣り座は右側に私、はぜたろうさんは左側に並びました。潮の動きは動いているのか微妙な様子。たしか、朝は干潮時だったな。
 
足元にマキエを撒いてから開始した。仕掛けを投入しても反応は無い。その後も同様反応は無い。
あれ?なかなか喰わないぞ、どうするか?
前回よりも厳しいことがこの朝で予感させた。
 
ウキを変え、ハリスを落として、鈎も変え、仕掛けを次々と変更していった。なかなかパターンを掴めないスパイラルにハマった気分であった。
 
そして、ようやく捕まえたのが、ウキ ZAXIS の 遠投 3B であった。磯付近から攻められる範囲を広げて遠投も加えた。そして、右の釣り座では安定した結果が出なかったので思い切って太陽が昇っているが眩しくて見えづらい南側向きの左へ釣り座を変更した。左側にはウネリが入り磯に当たって跳ね返り大きなサラシを広げている。そのサラシの切れ目を狙うとイスズミの嵐。なので、もっと遠投して見え辛いが遠くのポイントに絞った。
 
マキエをサラシに撒いて沖に伸びる筋に焦点を定める。その伸びている先で仕掛けが安定するように投入しライン修正を図る。マキエはサラシの筋の発生する場所に限定して仕掛けには被せません。
これで、余計なエサ取りの活性を上げずに済みます。
仕掛けが安定する頃には、マキエも仕掛けと同調しているので後はクロが口を使うのを辛抱して待ちますがすぐに応えが出た。
ライン引き、ウキが吸い込まれる、竿先にコンコンと叩くようなアタリが襲ってくる。それにアワセを入れて掛けるだけなのだ。
こうして、連続のヒットはしなかったが、単発ながらも拾いながらの釣りとなった。
 
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それでも、型が伸びないので悩んでいた。ジッと辛抱してもクロの活性が上がらない。潮の動きがまだ期待するほどではない。タナを深く取り底潮を確かめるがそれも動きが無く期待が持てない。などなど、不安材料だけが増えていった。
 
こうしている時に人はどう考えて対処しているのだろう?と疑問がわいた。
手っ取り早いのは、瀬代わりである。
 
場所を変えることによってリセットされる。
戦略は作り直しだが、とても速い完結をもたらせる。
だが、しかし、船は状態把握中なので瀬代わりはできない。
 
 
この機会にできることを何でもしてみようと考えた。
 
 
ウキの浮力 ⇒ 00号、0号、G5、G2、B、3B、5Bと次々と変更していった。
タナ ⇒ 一ヒロ、二ヒロ、二ヒロ半、三ヒロ、竿1本、竿1本半、竿2本、竿3本と次々と変更していった。
仕掛け ⇒ 半遊動、半遊動沈め、全遊動、固定。と色々と試してみた。
ガン玉調整位置 ⇒ 一つ、二つ、三つ、場所も上に、下に。大きさも様々。
鈎 ⇒ 6号、7号、5号、4号、3
 
 
何をしたらいいのか分からない位で精一杯やっていた。頭の回転が鈍く感じたのは後からだった。そういえば、前日に献血で400ml血液を抜いてきていることをすっかり忘れていた。全国区で血液不足があり急遽血液センターで献血した事を思い出すことが無かった。それだけ夢中なのでしょうね。
集中力も欠けていたのでしょう。そういえば、無理をしないで遊んで来ようという楽しい気持ちを忘れかけていた。
 
 

 
そうこうしている内に、船長から電話での連絡があり、船は一旦復帰し間もなく見回りに来るという。瀬代わりのチャンスが来た。
平島から倉島へと場所を移動する。他の釣り人たちも瀬代わりをしていた。
 
 
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倉島はカベに上礁した。足場が高くて狭いために はぜたろうさんとは、一旦ここではお別れだ。単独で上礁することになった。
 
はぜたろうさんは、その東側のカベに上礁していた。
 
 
ここでは、気分一新できる。仕掛け全体を作りかえることにした。足元から切り立った場所なので遠投の必要はない。足元から入れ込める仕掛けに、ZAXIS syokunin katagi  G5号から開始した。浮力調整を図り半遊動から沈めまでを活用できるように配慮した。
足元から、マキエを撒いてみた。ピンク色のイラが見える程度。仕掛けを馴染ませるとドーン!と掛かってきたのは良型の口太クロであった。足場が高く軽く5Mを超える。ギリギリタモが届く。
ウネリがきつくて足場5Mの高さが一瞬にして、10センチに早変わりをするので、気持ちヒヤヒヤしながら釣りをしていた。大きなウネリが来ると後ろから大量の飛沫がかかり全身があっという間にブズ濡れになった。
道具も流された!と勘違いするくらいのウネリが時折襲ってくるので緊張感が高まった。しかし、反面、クロはコンスタントにかかってくる。これは、嬉しい!
 
 
 
しかし、次第にクロの活性が下がることがあった。何故か?潮が通さなくなった。そうすると低水温に強いハゲ系が活性を上げる。なので、ウスバやキタマクラなどが仕掛けをかじり始めて毎投交換をせざるを得なかった。
 

バラシ 1

沿う油断をしている時に、ハリスは3号にして夕マヅメを狙うチャンスを待っていた。アタリは小さくて分かりにくかったがライン全体が妙に手前に戻ってくるという不思議な動きを見せた。これがアタリであった!
ラインにテンションが掛かると同時に走り始め、強烈な引きを見せる。竿の胴でタメルと引きが止まるのでこれは獲れる!と思ったが、次の締め込みでプッチっと軽く切られた。バラシだ・・・・・・・・・。
ハリス3号も軽々とブチギッテいった。
 
 

バラシ 2

気を取り直して仕掛けを組み直し、再開しようとした時に、海況が何か変であった??何やら騒がしいのだ。それは、海一面に、1メートル級のヒラスが無数に群れて湧いていたのだ。私の撒いたエサなんてすぐに食い尽くされていた。
これが、時間をおいて3回群れが来た。
そんなこんなで、クロの活性が下がったのは言うまでもない。
しかし、その群れが去ったしばらくして、半遊動沈めで深い棚を狙っていると快心のアタリが襲ってきた。ラインを引かれ竿引きだ!!
体制を整え応戦しているその途中で、ズリズリと嫌な予感、瀬に当たっているのが分かった。案の定、瀬ズレでのバラシであった。重量感からすると結構なサイズ。狙いが深すぎてこれも油断していた。手応えからすると良型の尾長クロを思わせる。悔しいが仕方のない。
 
 
 
 
そうこうしている内に、風が北東となり強風化した。少し早いが釣りにならないので安全と考慮して早めに納竿した。その後船の迎えが来て終了である。
 
 
私の総合釣果
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口太クロと尾長クロの40センチ級を含め16枚程度の釣果となった。これはこれで良い釣果に恵まれたものだ。最終的には粘りに粘り上五島のクロ達と遊ぶことになったのだ。
 
 
 
☆彡  いやー、クロ釣りって最後まで分かりませんね。メークドラマは作れませんでしたが、悔しい気持ちを残した釣りとなった。持てる引き出しをどんだけ持っているのであろう?どれだけ使いこなせるのだろうと考える機会となった。まだまだ、修行が足りませんな。そんな自覚をするには持っていこいとなった釣行でした。油断は、バラシノ原因に直結しますね。気持ちで負けているのでしょう。でも、それがまた面白いのですよね。また、釣りに行こうと思うのだから。
 
 
☆彡  こうして、持てる力を出していたつもりが、後からはまだあれは?これは?と現地での実力の無さを実感しました。もっと、経験を積むことも必要なのでしょうね。しかし、クロ釣りはなんて楽しんでしょうね。戦略がなかなか思い通りに行かないことが多くても、これって見つかると嬉しいんですよ。でも、そのパターンが持続しないからも―また悔しい。それがまた闘争心を掻き立てられるので面白いんでしょうね。
こうして、釣りを楽しみ機会があり、同行してくれた、はぜたろうさん、ありがとうございました。まもなく、今年2012年が師走に追われてしまっていますよね。これで、おそらくは、2012年の釣り納めになるのではないか?そう思いながらも、イエイエ、後一日くらいはチャンスを作りたいと思っている次第なので。クロが美味しい!って言ってくれる人達が私の周囲はたくさん居るのでハリキッテ次も行きたいと思っていますよ。でも、体調を崩さない程度に納めていきたいと思いますばい!
 
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刺身はもちろん旨みが増して美味しいですね。日々美味しさを増している感じがしますよ。他に切れ端の身にカレー粉をまぶしてオリーブオイルであげる感覚で焼いてみましたところ、カリカリっとなり骨も噛み砕けて、おつまみスナック様になってたまらなく旨かったですよ!一度お試しあれ。
 
 
チーム アラグレ 会長 ひろ