梅雨グレ時々ルアー　② - グレ師ひろの軌跡

梅雨グレ時々ルアー　①　からの続き。

朝食を摂りひと段落したら、ルアーでも振ってみた。北側周辺にはウネリで小さなサラシガ出来ていたので様子を見た。瀬際ギリギリを通すとゴンッと！来たでも、乗らない。反転した銀色の鱗はどうもスズキのようだ。ルアーローテーションをして様子を見たが、もう来なかった。

それから間もなく、沖目でボイルを発見。すかさずルアーを投入すると青物を期待していたのだが、もう通り過ぎているようだ。なかなか思うようにはいきません。

ルアーの反応もなくフカセを再開。

満潮を過ぎて下げ潮になるか？潮止まりか？というくらいであったが、クロは姿を見せず。時間だけが経過していく。ミッチーの方は、タカベに翻弄されているようだ。

やがて、下げ潮が強烈に右から左方向へ走り始めると、足元をかすめている潮流が激しく本流となり足元に入れた撒き餌に姿を見せるようになった。表層にはスズメダイが、タカベの姿は見えなくなった。底層からクロが浮上してきた。しかも、３５－４０センチオーバーはあるような良型ばかりだ！

この湧き様には興奮した。本流の中に近距離（竿１－２本以内）で底層へ仕掛けを送り込まなくてはならない。あまり好まないがハリスにガン玉を段打ちして対処した。Bを１つ、さらにBを２つ目、さらにBを３つ目と何個付けたかな？まさに段シズであった。ようやく、仕掛けは届いているだろうと思わるが、これがなかなか喰わないのだ。なんども入れ方や入り込みを探して送り込んでみたが、さっぱりだ！

足元に見切りをつけて、潮上、だいぶ上からだったな投入点を遠目に、流れていくのだからラインがある限り流していくと、パラパラとアタリを見せた。尾長だった。小さいが待望だったので素直に嬉しい。

この後は、撒き餌が効きすぎてイスズミが湧いてクロの姿が消えた。

さらに、本流は強さを増して泳ぐ魚の姿も見えなくなりいったん小休憩をはさんだ。

気分一新で、激流ならば青物いるかな？とルアーを再開した。

潮が引いてきたので、グルーと歩いて回った。水道側は中間にある沈み瀬が顔を出していた。沈み瀬周りも丹念に攻めているが、なんせ潮流が強いのでルアーが泳がない。いろいろと試してみるが、沈み瀬の下に狙いを転向。でも、歩いて行ける範囲も狭くなり足場は悪いが沈み瀬の奥へルアーを投入し流れに乗りながら引いてくる。いい感じで泳ぐと、ゴンゴンッと何かが突いてくる。ピックアップ寸前に銀鱗を見せた！スズキか！期待して投げなおすと、またまたゴンっと突かれる。それから突然ズドンッときてドラグがジージーット鳴り響いた！強烈な走りにビビったが、内心はヤッタ！来た来たと嬉しい！

走りが止まらずにラインを引き出されていく。どこまで出ていくの？と心配になったがようやく止まり始めた。シッカリと溜めていくが、時々伸されそうになる引きを見せる。そこはレバーブレーキで対応し回避した。

結構な重さが乗ってきて、時間もかけて取り込もうと自分にセーブするように言い聞かせていた。沈み瀬や磯群が多いので注意しないと危ない。丁寧に誘導させてもう少しで姿が見れると、海底から何やら大きなものが出てきた！

正体は真鯛！

デカいですよ。本流の影響もあり引きが強烈。しかし、どうやってあげようか？

タモは手元にない。

ミッチーは裏側。

足元は本流の流れが止まらない勢い。

でも、引っ張って歩くしかないだろう。

瀬際に寄せてゆっくりと水道側から沖向きへと誘導を始めた。途中抵抗を見せて反撃されるが自由はもうすでに私にある。でも、フックアウトしないかが問題だ。

水道の出口まで持ってきたところで、ちょうどミッチーが心配して様子を見に来てくれた。ここでミッチーへ「タモ頂戴！」と叫んだ。この声が届きミッチーがタモを準備してくれる。

近づいたミッチーが発した言葉は「デカい！これタモ入るかな？」

ミッチーのサポートを受けながらタモ入れするが、頭がデカすぎてタモに入りません。何度も挑戦するがうまくいかず。それでも、諦めずに健闘するとカポッと頭がギリギリ入った。ここですぐにあげていく。

「うーん、立派な大きな真鯛だ！やりました」

DRESSメジャーで　８１センチであったが、保存し忘れていたようでした。

８０オーバーゲットン！！

その後、ミッチーが続けと言わんばかりにルアーを投入。

私はリーダーが擦れていたので、仕掛けの組み直しをしていた。その間にミッチーが、良型のイサキをゲットン！

しかし、いい笑顔ですね

「イサキを釣るのも人生初めてですよ、嬉しい、ルアーでイサキが来るんですね」と歓喜を挙げていた。

私のルアー運が移ったようだ。

その後に、私もイサキ欲しさにルアーを再開するとまたもや、怪しいゴンという値を３回小突かれるのを確認した。その次の投入で！ゴンギューンッと絞り込まれドラグが鳴り響く。今度はミッチーもそばにいるので心強い。アタリ方引き方がどうも先ほどの真鯛と似ている。慌てずにやり取りを行い、浮上してきたのは、これまた大きな真鯛ではないか！

ミッチーに取り込んでもらったが、どんだけデカいの？とタモ入れも一苦労。