平戸島の地磯で好釣行

2013年11月26日、火曜日。天候曇り、北西の風14M→9M、波3M→1.5M
小潮、干潮7:24 満潮14:15。
 
 
とうとう冬の訪れを感じさせるような風が吹いてきた。もう、冬の台風並みですな。水温も低下しつつあり、寒クロシーズンカウントダウンが開始されたようだ。さて、あまりの連日な強風で釣行意欲も衰えるが、なぜか釣りにいきたいという衝動に駆られてしまう釣り人の性には負けてしまう。
しかしながら、北西の場合は釣り場が限られる。先日も宮之浦で回り込みの風に惑わされて散々であった。何とか打破はないか?大分方面という手があるが単独では心もとない。それで思い付いたのは平戸島の磯を探索してみようかと思い立った。
 
 
 
前夜に支度を済ませて就寝・・・・。夜中?早朝に早起きして、玄関先にまとめていた釣道具一式を車に積み込んで出発だ!
 
伊万里のまるきんでエサを補給し、情報を仕入れる。
 
 

 
 
そして、平戸大橋を渡る頃には東の空が白み始めていた。これより磯探し。初めていく磯なので夜明けが過ぎてからと計画したのだが丁度良かった。磯の近くに着いた時には夜明けから少し過ぎたが曇りの影響でまだ暗い感じ。視野の確保は十分だ。
 
 
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車を降りて磯を見渡すと、誰も来ていないようで私一人の壇上だ。
情報メモによると、磯場は広くどこでもよいが先端とそれまでの途中にある小さなワンドや張り出しがポイントになるようだ。
 
 
ライフジャケットを纏い、磯ブーツをいつものように履いて、荷物は1)ロッドケース、2)バッカン、3)クーラーBOXとした。降り口は解り易く早速入場することにした。
 
磯をテクテクと歩くと汗が全開しそうな勢いとなってきた小休憩を入れながら前進する。そして、磯場へ到着、上礁?した。
 
 
まだ、干潮なので潮が引き足場が広くなっている。
釣り開始は7:45、納竿予定はエサが尽きるまで。→結局は14:45頃に終了した。
マキエの準備を行い、タックルの支度をする。
 
 
 
 
 
 

本日のtackle
ロッド:がまかつ アテンダーⅡ 1-50
リール:ダイワ 2500LBD
ライン:ナイロン 1.5号
ハリス:フロロカーボン 1.5号
ウ キ:ZAXIS 職人気質 SS 0号、 Gz type2 0

 

 
 
 
タックルの準備も整いさぁ、釣りを開始だ。でも、焦る事はない。まずは腹ごしらえでもしようじゃないか。
 
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お湯を沸かして、磯ラーメン!磯の風景を見ながら食する、これがたまらなく美味しいのだ。
朝マヅメはとっくに過ぎているので気にせずに、自分のペースで何でも行える。
 
腹も満たして、さぁ釣りなのだが、フカセも良いが、たまに色々と遊んでみようとまずはエギから開始した。
 
 
1投目、潮の動きを見ながらあまり動いていないのを確かめた。2投目、なにか小突く感触が伝わる。居るようだ!3投目、グンと引かれた!つい力が入り、引き合わせてしまった。一度は乗ったが、軽くなりエギにはイカの触手がついてきた。「千切れてしまった・・・」。4投目、何も当たらない。5投目、投入方向を変えてみた、其処へしっかりと落とし込みシャクルと重みが乗ってきた。「ヤッタネ!!」、丁度食べ頃な大きさのアオリイカでしたバイ!
ちょっと、お土産が来たので嬉しく思い安心した。
 
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フカセ釣り開始!

 
 
これで心おきなくフカセヲ開始することになった。
海況はどうだろう?小潮干潮を過ぎた頃なのでまだ、ハッキリとした潮の動きはなくまだ下げの名残りらしい左から右への動きがあるようだ。しかし、ユラユラをして左右に流される。情報メモによると周辺は比較的浅いために1-2ヒロで瀬際を狙うとなっている。
 
 
なので、仕掛けはウキをザクシス職人気質のSS-0号をセットし固定仕掛けとした。ガン玉ないまま完全フカセで望む。マキエを撒くと魚の反応はない。しばらく撒いていくとスズメダイが確認できた。しかし、クロの様子はないな。
 
瀬際から少し離してガン玉を追加すると、ベラが掛かり、その次は根がかりをした。やはり、ノーガンが宜しいようだ。
 
更に、時間は経過するがクロの反応はない。
 
しばらく撒いているマキエの筋を狙って少々引き離して仕掛けを投入しジッと我慢する。潮の動きはあまりなく殆ど浮遊している状態。時折風が回り込んできて表層が流されているようだが、じっとアタリを待つ。すると、ウキが消し込んだ!アタリだ!意外にも良い引きを見せる。上がってきたのは、まぁまぁの型の尾長グレが微笑んでくれた。
 
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初めての磯で初めてのグレは私にとっての「一釣一美」でした。この尾長がヒントとなり次は口太も来た。
 
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アタリは単発ながらもクロが来た事を喜んで心ウキウキとなった。
 
 
 
また、エギを再開し手軽くアオリイカが楽しませてくれた。
 
 
 
 

 
 
 
マキエの前半戦が終了し、後半戦のマキエを作成した。
 
 
 
 
ポイントを少し先端向きに移動して釣りを再開。
 
 
ゆっくりだが上げ潮が動いている?と勘違いかと思うような動きでというか、やはり動きはあまりないまま。
先端向きは、少しタナが深いようである。目視では底が見えないようだ。ハリスを長めにとってみた。ガン玉はないまま、ただ、回り込みの風が時折強く吹いてきたので、ウキを変更。ザクシスSSから、Gztype2 -0号へと変えた。これで、タフコンディションとなっても安定した釣りを行える。しかし、感度の方はどうだろう?
マキエに反応してくるのはスズメダイが早いようだ。小さなサラシサラシの切れ目をポイントに行うも、スズメダイが当たるのみ。マキエの効果が出始めたのだろうか?サラシの切れ目から少し流されていく潮筋を狙うとウキがスコーンと入った!鮮明なアタリだ!
良い具合に強い引きを見せてきた、意外にも型の良い口太グレが襲ってきた。足元の張り出し根に気を配りながらタモ入れ成功。
 
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綺麗な魚体で、太っている!いかにもうまそうだ!
 
 
この後は単発ながらもGzのアタリの出方を確かめながら口太をあげていく。
 
 
 

 

地元人登場!

 
 
その後に、人影が見えた。地元の釣り人のようでライフジャケットなしの普段着、黒ゴム長靴、カゴを付けた竿を2本担いでまるで散歩のようにしてやってきた。
 
 
地元人「釣れているね?」
私「まぁ、ボチボチとクロが喰ってきます」
地元人「ここは、クロ、チヌ、バリが来るからな、イカも来るぞ。もっと先端の方が釣れそうだな」
私「はぁ、確かに。クロも、イカも来ました」
 
 
そんなたわいもない話をした後、地元人は先端に行かずに、私のすぐ隣でカゴを投げ始めた。
瀬際にエサ取りを寄せていたが、沖にもカゴのエサが入り始めた。少し沖目に狙いを変えて、エサ取りを足元に沖を本命とセオリー通りに攻める様にマキエワークをチェンジした。
 
 
沖目の本命餌は、少量しか入れないので、仕掛けを同調させてからはジッとチャンスをうかがう。ウキがズンと消し込んだ!アタリだ!
 
 
意外にも強い引きを見せた。尾長か?瀬際に来ると張り出した根が邪魔をするが、其れは其れでスリリングを味わいながら竿を捌いて誘導する。ふと後ろに気配が!!ナント、地元人が私の後方で私のタモを持って構えている。でも、何か不吉な予感がした。
 
 
地元人「大きそうだな、獲れるか?」
私「あー、いやー、自分で取り込むので心配ないですよ」
 
 
そして、やり取りの続きで抵抗される引きをいなしてさぁタモ入れだ!
ん?んっ???
 
後ろの手が届くところに置いていたはずのタモがない?ずっと後ろにタモが置かれていた!!!そんなウソでしょう!!
 
取り込む寸前だったのですが、レバー操作でラインを出しながらはるか後ろに置いているタモを取りに行くことになった。
 
必死の駆け出しで、タモ入れは成功した。
 
 
地元人・・・・タモは元の所に置いてちょうだいよ!と言いたかったが、意図が伝わらなさそうなので言えなかった小心者ですばい・・・。
 
 
 
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この口太グレは今日一の良型でした。最後の一尾を取りこんで本日納竿とした。
 
磯場を洗い道具を片づける。忘れ物が無いように確認して磯を後にした。
 
 
 
 
 
 
 
☆彡  いやー、沖磯へ通う以前は地磯や防波堤へ行って修行を重ねていたものですね。思い起こすことも多いなぁ。原点回帰した気分であった。しかし、今回の磯は車の移動はソコソコあるのだが、車からのアクセスが意外と近いので助かる。私のようにヒョロヒョロな体力ではどこにも行けませんからね。こちらの磯は優しかったですよ。開始早々からアオリイカが来てくれたりグレもそこそこ掛かり積極的に攻めていくと果敢に抵抗してくれる。難しいと言えばそうなのだが、簡単過ぎないからまた面白い。釣りの楽しみを再発見したような気がした。
 
 
☆彡  朝から独占していた磯だったが、後半からは地元人がやってきた。しかも軽装で!話はあまり出来なかったが、もう数十年通っているのだろう。アクセスも原付チャリでほんとに散歩のようでした。ただ、私らのように磯へ上がる以上はライフジャケットやブーツなどの最低限の安全装備は着用して行く事をお勧めしますばい!釣り人のマナーみたいなものですね。思い起こせば、タモ入れ・・・気を遣わせていただきありがたい半面、修行中の身である私には自己練習の部分もありタモ入れもその一つなのでしたが、タモを届かないところへ置くのはどうだろうか?驚いたがそれ以上に、とっさの判断に駆け出してレバー操作で対応した自分にも驚嘆しました。やればできるのですね。しかし、取り込み成功したから良かったもののタラレバですよ・・・。なんにせよ、良い磯を選択する事が出来て良かった。また、上がりたいと思いました。クロにイカにと、好釣行となった今回はとても有意義で楽しい釣りでした。また、釣りに行きたいな!
 
 
アラグレ師  ひろ